コマツ宮崎株式会社(後藤健太代表取締役)は、林業で使用するハーベスタの練習を室内で行うことができるコマツハーベスタシミュレータ(Komatsu Forest40<KF40>)1台を、みやざき林業大学校(美郷町西郷田代)に寄贈した。
ハーベスタは、従来チェンソーで行っていた立木の伐倒、枝払い、玉切りの各作業と玉切りした材の集積作業を一貫して行う自走式機械。林業における生産性の向上や労働負荷の低減、労働安全衛生を進める上で、こうした高性能林業機械は欠かせない存在となっているが、実機を使用した研修では、伐採現場や安全の確保が必要となる。
同社のシミュレータは、室内での操作訓練が可能となり、経験の少ない林業従事者が現場に出向くこと無く、天候にも左右されずに、安全・安心に技術力のアップを図ることができる。
10月31日に宮崎県林業技術センターで行われた寄贈式には、コマツ宮崎の後藤社長や比良元尚取締役、同センターの松永雅春所長(みやざき林業大学校校長)と同校の研修生15人が出席。後藤社長が研修生の中山隼氏に目録を贈呈した。
後藤社長は、「テクノロジーと人材育成の両面で宮崎県の林業の発展に寄与していきたいと考えている。林業分野の生産性向上へ向けて、シミュレータを活用し、研修生の皆様が安全に高度な操作技能を身に付けていただくことを心より願う」と述べた。
みやざき林業大学校の松永校長は、「ハーベスタシミュレータは、現場での動き方を忠実に再現するとともに、いつでも練習できることから、研修生が安全作業を身につけるためにも不可欠な機材。大切に使用させていただきたい」と感謝の意を示した。
寄贈式の開催に先立ち、コマツカスタマーサポート株式会社の篠宮努氏が研修生に対して、ハーベスタシミュレータによる造材研修やスマート林業への取組等について講義を行った。