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各地区代表選手が「火花」散らす 宮崎県溶接技術競技会

      

▲写真は開会式、競技会の模様

 宮崎県と一般社団法人宮崎県溶接協会(碕山裕和理事長)は11月5日、宮崎県工業技術センターで2025年度「第69回宮崎県溶接技術競技会」を開催した。各地区の代表選手と県立産業技術専門校の学生による一般の部に加え、女子の部に合計42人の選手が出場し、日頃の業務や訓練等で培った溶接技術を競い合った。

 競技会は、県内溶接技術の更なる発展や技術者の資質及び技能の向上などを目的に、県と協会の主催で毎年開催しているもの。今大会には、今年6~8月に約200人が参加して行われた各地区予選会を勝ち上がった代表選手に加え、県立産業技術専門校構造物鉄工科の学生2人と女子の部の選手3人が特別枠で参加した。

 開会式で挨拶に立った碕山理事長は、今大会に初めて出場する選手が12人にのぼることに言及し、「世代を超えた技術の向上を実感している」と述べたのち、「溶接の技量は人それぞれ。本日の大会では、これまで練習してきた成果を存分に発揮し、自己新記録にチャレンジしてもらいたい」と選手達にエールを送った。

 主催者挨拶で宮崎県工業技術センターの鍋島宏三所長は、社会資本の整備等を通じて、溶接が日々の暮らしを支え、豊かにする大切な技術であることを強調。「日頃から磨いている溶接の技術を競技会で存分に発揮するとともに、その技術を本県のものづくりの更なる発展の為に生かしてもらいたい」と期待を込めた。

 競技は、被覆アーク溶接(手溶接)と炭酸ガスアーク溶接(半自動溶接)の2部門で実施。いずれの部門も、薄板の立向き突合せ溶接と中板の横向き突合せ溶接を課題とした。出場した選手は、審査員の厳しい視線が注がれる中、決められた競技時間で「熱い火花」を散らしながら、真剣な面持ちでそれぞれの課題に取り組んだ。

 今後は、12月23日に開催する審査会で成績優秀者を決定し、26年1月20日に表彰式を開催。今大会の成績優秀者5人が、来年5月に鹿児島県で開催予定の九州大会に出場する。今大会の各部門の優勝者は、同年10月に北海道で開かれる全国大会に本県代表として出場する。

 今大会の出場選手は次のとおり(順不同、カッコ内は所属)。
▽アーク溶接=岩佐航洋(池上鉄工所)、小野毅(前同)、長友亮平(前同)、横山英之(前同)、新村諒太(九州オリンピア工業)、阿萬意織(前同)、藤田伸二(清本鉄工)、黒木友和(前同)、原田大輝(前同)、長野秀樹(山田工業)、山田訓正(前同)、菊池淳(山口鉄工建設)、堀井貴博(ホリイ)、木下敬喜(ブンリ工業)、坂本将大(向陽プラントサービス)、金丸直樹(金丸工業)、濱崎拓臣(碕山鉄工建設)、谷川祐喜(アキタ製作所)
▽半自動溶接=西府博宣(オリンピア工業)、川西巌(井崎製作所)、長友剛樹(前同)、岡本満治(前同)、出水孝政(タネダ)、渡邉邦彦(ブンリ工業)、片平禎陽(前同)、三原省一郞(山下鉄工所)、佐藤征二(山田工業)、矢津田修二(前同)、新名将司(鎌田建築)、松岡篤史(清本鉄工)、下田康晴(前同)、新地梨央(前同)、長尾優司(九州オリンピア工業)、山本優太(ホリイ)、奈須康真(前同)、河野員宏(池上鉄工所)、松岡篤武(金丸工業)、中武和之(赤木鉄工所)、池田麻希(戸敷興業)、黒木理那(MEF HIMUKA)、原田天地(県立産業技術専門校)、森住亘理(前同)。