▲写真は挨拶する須﨑社長、集いの模様
宮崎ガス株式会社と宮崎液化ガス株式会社(いずれも須﨑孝一代表取締役社長)、株式会社宮崎ガスリビング(宮田安司代表取締役社長)らが主催する「第50回建築とガスを語る集い」が、10月3日に宮崎市で開催された。集いには、多くの建設業関係者が参加し、講演を通じて建築とガス事業に対する理解と見識を深めた。
主催者挨拶で須﨑社長は、急激な物価高騰に伴う個人消費量の鈍化や中東情勢の悪化、ロシアによるウクライナ侵攻の長期化等の影響により、国内外で厳しい経済状況が続いていると現状を分析。そうした中で、エネルギー効率が高く、環境への負荷が少ない天然ガスの注目度が高く、経済的・環境的にも重要度が高くなりつつあるとして、地球環境に優しい天然ガスの普及促進に取り組む必要性に言及した。
一方で、同社の脱炭素化の取り組みを紹介し、再造林活動方法論で創出した森林由来J-クレジットを活用した「カーボン・オフセット都市ガス」の販売を九州のガス業者として初めて開始したことを報告。J-クレジットの新たな創出や脱炭素への積極的な活動に向けて、様々な視点から取り組みを進めていく考えを示した。
このほか、新規事業として電力小売業を今年4月から開始した件に触れ、「ガスと電力のシナジー効果により、お客様に少しでも安いエネルギーを提供していきたい」と意気込みを述べた。
来賓として招かれた宮崎県県土整備部の桑畑正仁部長(代読=迫節夫次長)は、自然災害が激甚化・頻発化する中で、県としてインフラの早期復旧に注力するとともに、引き続き、災害への備えを進めていく考えを示した。
宮崎ガス宮崎支店特需課の児玉陸氏は、「くらしとほのお そして未来へ~地域とともに~」をテーマに講話を行い、同社の歴史をガス器具の沿革とともに解説。更なる企業の発展を目指し、事業の多角化や新しい挑戦に向けた概要等を説明した。
当日はこのほか、弁護士でコメンテーターとしても活躍する菊池幸夫氏が「私たちのくらしと法律」と題して記念講演を行った。講演後に行われた懇親会では、参加者が講演で学んだことを話し合ったり、情報交換を行うなどして、互いに親睦を深めた。