▲写真は挨拶する山﨑相談役、研修会、表彰式の模様
宮崎県土木施工管理技士会延岡支部と延岡地区建設業協会(木村健一支部長及び会長)は10月2日、延岡建設会館で2025年度の「技術研修会」を開催した。管内の技術者ら約70人が参加し、河川及び道路行政や建設現場での留意事項等を熱心に学んだ。
木村会長に代わって挨拶した山﨑司相談役は、新担い手3法に基づく適正な利潤の確保や平準化発注、適正工期の確保といった取り組みを通じて、建設業の魅力発信や働き方改革を推進する必要性に言及。こうした中で、建設業が地域のニーズに応えていくために「皆さんの更なる努力と日々の精進が大切だ」として、研修会の意義を強調した。
研修では、宮崎県延岡土木事務所技術調整課の井上和彦主幹が「総合評価落札方式における特定工事の運用」について解説。不調・不落が懸念される工事を「特定工事」に指定し、過年度に完成した特定工事の施工実績に対して加点を行う仕組みを説明した。
工事検査専門技師の佐藤忠氏は、▽共通仕様書等の改訂▽簡素化ガイドラインの改訂▽検査書類限定型モデル工事の試行▽工事検査取扱要領等の改訂―の4項目について解説したほか、工事検査及び施工上の留意点等について説明した。
河川砂防課の飯干晶議課長は、「五ヶ瀬川水系北川における治水の歴史」と題して、霞提や河川改修の効果などを解説。道路課の藤島雄大課長は、昨年に発生した地震や台風による被害を報告するとともに、異常気象別の査定決定額について説明を行った。
研修会では、先進DX技術を紹介したほか、上田工業と日新興業の担当者が各社の施工現場で取り組んだ事例などを報告した。
研修会に先立ち、25年度の優良工事技術者表彰も行われ、▽星川信行氏(株式会社奈須組)▽佐藤宗近氏(日新興業株式会社)▽矢野義明氏(八作建設株式会社)▽佐藤利幸氏(株式会社盛武組)―に山﨑相談役から賞状が贈られた。