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将来の進路選択などアドバイス 日向工高で交流会開催

      

▲写真は交流会の模様

 一般社団法人宮崎県建設業協会は10月24日、県立日向工業高等学校の建築科2年生を対象とした「建設業若手技術者との交流会」を開催した。会員企業が請け負う現場で活躍する若手技術者ら14人が同校を訪ね、具体的な仕事の内容や勤務形態を説明したほか、県内外での就職について生徒達と意見を交わした。

 交流会は、担い手の確保・育成が喫緊の課題である建設産業に関して、若年層が抱いているイメージや仕事への考え方を話し合い、これを若手の確保・育成・定着に繋げようと開催しているもの。開会挨拶で建築科の春山達丈教諭は、「進路決定の助けになるよう、しっかりと話しを聞いて」と生徒達に呼び掛けた。

 6つの班に分かれて行われたグループディスカッションでは、事前に生徒達に行ったアンケートの内容を踏まえ、仕事で大切にしていること、仕事のやりがい、高校生のうちにしておくべきこと、取得しておくべき資格や免許、給与・休暇等の勤務形態などについて、参加した会員が自身の経験を交えながら説明した。

 グループディスカッション後には、各班の生徒と会員の代表が意見を発表。生徒達は、「話しを聞いて会社の雰囲気などが少し分かった。将来のために会社の雰囲気や福利厚生などを調べたいと思った」「高校生のうちに身に付けておいた方が良い力や建築についての理解がより深まった」などと発表した。

 交流会を総括した株式会社藤元建設の藤元勇貴専務取締役は、「皆さんと話しをしてみて、将来に対してしっかりとした意思を持っている方が多かった。自らをアピールすることは大変だが、その企業について調べたり、身近な人達に相談して、自分の人生のための選択をしてもらえれば」と話した。

 建築科2年の柏田剛成さんは、「色々な会社の話しが聞けて良かった。建築関係の仕事に就きたいと思っているので、どのような資格を取れば良いのかなどを聞くことができて、とても参考になった」と話した。