宮崎県は、12月2日に日向市で2025年度の「木造住宅耐震診断等実地研修会」を開催する。実際の戸建て住宅を使用し、県内で耐震診断や耐震改修業務を実施している耐震診断士が調査方法や補強方法を解説する。時間は13時から17時まで。参加無料。定員は10人程度。11月21日まで参加申し込みを受け付ける。
近い将来に発生が危惧される南海トラフ地震等による建築物の倒壊を未然に防ぎ、県民の生命や財産を保護するため、県は市町村と連携して木造住宅の耐震化を推進しているが、耐震診断や耐震改修工事を実施できる事業者が少なく、住宅所有者が依頼先を探しきれずに工事を諦めるといったことから、耐震改修工事の割合は減少傾向にある。
こうした現状を背景に、耐震診断及び耐震改修工事を実施できる事業者を確保するため、これから木造住宅の耐震化に取り組みたい事業者等を対象として、実際に県内でこれらに取り組んでいる事業者を講師に迎えた研修会を開催する。実際の木造戸建て住宅を使って、耐震診断の基本作業となる実地調査方法や補強方法等を学ぶ。
受講対象者は、宮崎県木造住宅耐震診断士の登録者、またはまたは同養成講習を受講済でこれから登録を予定している者。受講希望者は、所定の申し込みに必要事項を記載し、事業を受託している一般社団法人宮崎県建築士会へメールまたはFAXで送付する。研修会は、建築士会のCPD認定プログラム(4単位)となる。
詳細は、宮崎県及び宮崎県建築士会のホームページで確認できる。申し込み及び問い合わせ先は、宮崎県建築士会事務局(電話0985-27-3425、FAX0985-27-3698、メールinfo@miyazaki-aba.or.jp)。