西日本高速道路株式会社九州支社(加治英希支社長)は、同支社が整備を進めていた東九州自動車道宮崎PA~清武IC間(延長3.7㎞)の4車線化工事が12月20日15時に完成すると発表した。同日10時から宮崎市立生目台西小学校体育館で関係者による記念式典を行い、テープカット等で工事の完成を祝う。
暫定2車線区間の4車線化は、「防災・減災、国土強靱(きょうじん)化のための5か年加速化対策」に盛り込まれた施策。国土強靱化に資する道路ネットワークの機能強化として、財政投融資を積極的に活用し、災害・渋滞・事故発生状況を踏まえて抽出した全国の暫定2車線区間を対象に、路線の整備を進めている。
九州管内では、19年度から宮崎PA~清武IC(宮崎市生目~宮崎市清武町船引)を含む東九州自動車道の4区間で事業に着手。4車線化によって上下線を分離することで、対向車線への飛び出し防止など安全性の向上を図るとともに、災害時に於けるリダンダンシー機能を強化する狙いがある。
宮崎県の河野俊嗣知事は、「災害時において信頼性の高い通行機能が強化されることや、平常時においても時間信頼性や事故防止に大きく寄与することが期待され、大変嬉しく思う」「関係自治体等と連携を図りながら、県内高速道路の一日も早い全線開通と併せ、暫定2車線区間の早期4車線化に全力で取り組む」とコメントしている。
県内ではこのほか、東九州自動車道の高鍋IC~西都IC間でも4車線化工事が進められている。