▲写真は挨拶する吉越局長、交付式の模様
宮崎労働局(吉越正幸局長)は9月29日、宮崎市内で「くるみん・えるぼし認定通知書交付式」を開催した。くるみん認定を取得した株式会社サンライズネットワークスと、えるぼし認定を取得した▽丸昭建設株式会社▽都北産業株式会社▽大和開発株式会社▽株式会社クラフ―の4社に対して、吉越局長が認定書を手渡した。
えるぼしは、女性の活躍推進に向けた雇用環境や労働条件の整備に取り組むための一般事業主行動計画の策定・届出を行った事業者のうち、一定の基準を満たし、女性の活躍推進に関する取り組みの実施状況が優良な企業を認定するもの。基準を満たした数に応じて3段階で認定を行い、特に優良な事業者を「プラチナえるぼし」に認定する。
都城市に本社を置く丸昭建設(長友俊美代表取締役)は、女性技術者や女性管理職が少ない現状を変えるため、誰もが働きやすく、能力を最大限に発揮できる環境づくりの一環として、育児休業の取得促進や技術者の資格取得支援、さらには現場環境の改善などに取り組みながら、2段階目のえるぼし認定を取得した。
同社は、「社員一人ひとりの声に耳を傾けながら進めてきた改革が評価されたことを嬉しく思う」とした上で、「今回のえるぼし認定を新たなスタートと捉え、今後も全ての社員が安心して長く働き続けられ、それぞれの能力を最大限に発揮できる企業となるよう、継続的に働き方改革を推進していく」としている。
同じく都城市に本社を置く都北産業(堀之内秀樹代表取締役)は、大型運転手や現場監督など男性がメインだった職種でも女性社員が活躍しはじめている流れを受けて、積極的な女性の採用や管理職への登用、時間外労働時間の削減、多様なキャリアコースといった取り組みを実施。2段階目のえるぼし認定を取得した。
同社は、「女性活躍推進だけでなく、社員全員がワークライフバランスを充実させることができる労働環境の整備を常に行っていかなければならない」としたほか、「認定マークを取得することで、建設業に対する旧来のマイナスイメージを払拭し、建設業に興味を持ち、働きたいと思う人が少しでも増えれば」と期待を込めた。
一方、宮崎市に本社を置く大和開発(境一成代表取締役)は、昨今のワークライフバランスに対する意識の高まりを受けて、就職活動中の人達へのアピールや既存の従業員の意識のアップデートに向けて、従業員が働きやすい職場を実現するための取り組みの一環として認定の取得を目指し、3段階目のえるぼし認定を取得した。
同社は、「えるぼし認定で最高位となる三つ星を取得し、これまでの取り組みが評価されたことを嬉しく思う」とした上で、「今回の認定取得を一つの契機として、今後も従業員一人ひとりが高い意識を持ち、男女を問わず活躍・成長できる、より良い職場環境の整備に努めていく」とコメントしている。
交付式で吉越局長は、各社の取り組みに敬意を表するとともに、生産年齢人口の減少や女性・若者の県外流出を要因とする人手不足への対応が喫緊の課題と指摘。「選ばれる地方づくりのためにも、女性や若者が働きやすく、魅力ある職場づくりが重要」として、こうした取り組みが広く県内企業に広がることを期待した。
今年8月時点に於ける宮崎県内の認定企業数は、くるみん認定が69社、えるぼし認定が14社となっている。