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木材利用で町・県と協定締結 高千穂町観光協会

 一般社団法人高千穂町観光協会(竹尾通洋会長)と高千穂町、宮崎県は「神話の里 地域木材利用促進協定」を締結した。観光協会が自社施設の建設にあたり、県産材を積極的に活用することなどを盛り込んだ。昨年12月に締結式を行い、竹尾会長と甲斐宗之高千穂町長、宮崎県環境森林部の長倉佐知子部長が協定書を取り交わした。

 自社施設の建設に県産材を積極的に活用することで、「神話の里」と呼ばれる高千穂町の魅力発信はもとより、木材利用の意義や再造林の重要性をアピールし、地域の森林資源の循環利用の促進に貢献する。また、合法伐採木材等の利用を促進することにより、2050年カーボンニュートラル社会の実現やSDGsの達成にも貢献する。

 こうした構想の達成に向けて、観光協会が今後建設する施設においては、県産材を利用する設計を基本とし、登録木材関連事業者が取り扱う合法性が確認された木材を利用する。また、再造林の推進をはじめ、木材利用の意義やメリットについて、ホームページや動画等を用いて積極的に情報発信を行う。

 これに対して、高千穂町及び宮崎県は、技術的助言や県産木材の利用及び支援等に関する情報提供を実施。高千穂町は、定期的な情報交換及び木に触れる体験活動の場として施設を活用するなどの支援を行い、宮崎県は、みやざき木の建築推進協議会やみやざき木造マイスター等専門家の紹介といった支援を行う。