門川町は、経年劣化が進む▽門川勤労者体育センター▽門川町立武道館▽門川海浜総合公園―のリニューアルを検討するために行ったサウンディング型市場調査の対話結果を公表した。参加した民間事業者から、勤労者体育センターを規模を縮小して建て替える案や、武道場の機能を持たせた複合施設として建て替える案などが寄せられた。
調査は、各施設の整備・運営手法等の利活用に係る提案を民間事業者から募り、事業の市場性等を確認するとともに、今後の施設整備・再編に向けた参考とするために実施したもの。建設分野1者を含む2者が参加し、各事業者と個別対話を行った。
既存施設は、各所に経年劣化が見られ、将来にわたって現状の規模のまま施設を維持することは、費用の面から困難な状況にある。こうした状況を踏まえ、町内スポーツ環境の維持・向上を原則としつつ、施設の整備・運営の適正化、生涯スポーツの振興及び健康増進、賑わいの創出等を目的に、施設の整備・運営手法を検討する。
調査では、勤労者体育センターに関して「敷地内に現状のスポーツ環境を維持しつつ、規模を縮小して建て替え、または武道場の機能を持たせた複合施設として建て替え」「空調設備を完備させ、快適なスポーツ環境の施設とする」といった提案が寄せられた。
海浜公園に関しては「基本的にプールは廃止し、アーバンスポーツパーク、または室内練習場等として整備」「プールは武道館敷地に屋内温水プールとして建設し、町内小・中学校の授業受け入れを前提とすることが望ましい」といった提案があった。
また、町立武道館に関しては、「敷地内にて建て替え、または武道館とプールの複合施設として建て替える」との意見が寄せられたという。
施設整備に対する課題・条件に関しては、「体育館は、町民利用が中心の体育館として、観覧席などは設けず安価に建設する」「海浜総合公園は、津波浸水への対応が課題」「プールは、ろ過方式によりコストや性能面での特徴が異なるため、規模、利用者数、用途に適したろ過方法の選定が重要」といった意見があった。
町は、今回のサウンディング型市場調査で、施設の複合化や事業方式など、多くの提案があっことから、「今後、サウンディング結果のほか、幅広い意見を踏まえ、施設の内容や事業方式等について検討を進める」としている。