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長峯議員に取組説明、意見交換も 日向建協青年部

      

▲写真は挨拶する長谷川部長、長峯議員、意見交換の模様

 日向地区建設業協会青年部(長谷川雄基部長)は9月13日、本県選出の長峯誠参議院議員との意見交換会を日向市内で行った。会合では、青年部が行政やコンサルと連携して取り組んでいる施工性の向上、土木ブラッシュアップ会議について説明を行ったほか、建設業が抱える様々な課題について、長峯議員と意見を交わした。

 主催者挨拶で長谷川部長は、今回号で青年部の取り組みを知ってもらうとともに、宮崎県日向土木事務所の中村康輝主査が講演を行うことを説明。中村主査が発注者という枠を超えて、未来のために青年部の取り組みを応援してくれていることを紹介し、「講話を通じて、この場にいる全員が同じ目的を共有することができれば」と述べた。

 講話を行った中村主査は、「魅力ある土木業界に~現場から考える持続可能な地域づくり~」をテーマに、深刻な担い手不足や過酷な労働環境、小規模事業者の不安定な経営といった施工業者の実情を踏まえ、土木の魅力が低迷していると指摘。

 従来のコスト重視から施工性を重視することによる施工性の向上に加え、地域づくりという土木業界の目的を施工業者・コンサル・行政の3者が共有し、魅力ある土木業界の実現に向けて「働きやすさ」や「やりがい」を創出することを提案した。

 青年部の松澤芙美氏は、組織の異なる土木技術者が現場で話し合うことで、気づきや働きやすさを創出し、魅力ある土木業界を目指す「土木ブラッシュアップ会議」について説明。前回の会議の模様を紹介し、「3者が互いの苦労や考えを理解し、自由に意見を出し合って、技術を高めていくことが必要ではないか」と提起した。

 このほか、「災害復興」をテーマに講演した坂本浩一氏は、日向地区建設業協会が作成した「令和4年度台風14号被災・復興状況」について説明を行い、椎葉村や諸塚村、美郷町に於ける被災状況や災害復旧事業の進捗状況などを報告した。

 意見交換会では、▽施工管理試験の各県開催▽書類の簡素化▽設計変更に掛かる日数と手間の削減―といった様々なテーマについて、それぞれの立場から意見を交換した。

 長峯議員は「発注者と、設計者、施工者が同じ目的に向かって、対等な立場で話し合うことは素晴らしいこと。この取り組みが全国に広まれば、土木業界や発注者、国民にとっても大きなプラスになる。皆さんの活動を応援していきたい」と述べた。