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安全衛生と品質管理の向上へ 片地工務店と昭友会

      

▲写真は挨拶する佐藤会長、片地社長、大会の模様

 株式会社片地工務店(片地昭次代表取締役)と安全衛生協力会の昭友会(佐藤修会長)は9月13日、宮崎市内で2024年度の安全推進大会を開催した。大会には同社社員と昭友会の会員が多数参加。「安全衛生と品質管理の向上」を基本方針に掲げ、全員参加で積極的な安全衛生対策の実践に努めていくことを誓った。

 挨拶で昭友会の佐藤会長は、時間外労働の罰則付上限規制や物価高騰、人手不足など、建設業に様々な課題が山積していると指摘。こうした中でも、「将来を担う若い働き手がやりがいや働きがいを感じ、誇りを持って働ける職場環境の整備が必要」とした。

 さらに、「安全は一人ひとりの意識で支えられている」として、昨季に引き続き今期もゼロ災害を継続するため、現場の危険にいち早く気づく必要があり、そのためにも現場での指揮指導や職人の体調管理、労働環境に注視する必要性を訴えた。

 続いて挨拶した片地社長は、1月1日の能登半島地震や県内で最大震度6弱を観測した8月の日向灘沖地震、台風10号による突風被害を例に、自然災害を未然に防ぐことはできないが、労働災害は日頃の行動や習慣、意識で未然に防ぐことができると指摘。

 労働災害を防止するために、各現場で適切な労働安全衛生管理体制を確立させ、一人ひとりが自主的な労働安全衛生活動を実践することや、各自が安全に対する意識の高揚を図り、誰もが安心して、健康に働ける職場環境を構築することの重要性を説いた。

 さらに、「自身の生命や健康はもちろん、家族の生活や企業の存続を守るためにも、労働災害の防止に取り組まなければならない」とした上で、安全表彰の受賞者の努力に敬意を表し、「今後も労働安全の推進役として活躍してもらいたい」と期待を込めた。

 安全表彰では、企業表彰を受賞した▽くちき▽誠心建設▽ヒラヌマ―の3社、個人表彰を受賞した▽井上悟氏(江坂設備工業)▽岩戸信二氏(片地鉄建)▽池上恭一氏(カワムラ)―の3人、社員表彰を受賞した伊福裕次氏に表彰状と記念品を授与。受賞者を代表して、くちきの髙野浩美代表取締役副社長が謝辞を述べた。

 安全パトロール報告を行った片地工務店の片地昭成氏は、現場出入口付近の清掃や外部足場に関するパトロールでの指摘事項を説明するとともに、休憩所やトイレの清掃、熱中症対策が行き届いていたといった好事例を紹介した。その後、昭友会の神野和平幹事長が、宮崎労働基準監督署の新盛末弘署長のメッセージを代読した。

 安全宣言では、社員表彰を受賞した伊福氏が「安全の重要性を各自が深く認識し、一致団結して安全の遂行に邁進し、明るい家庭、明るい職場、明るい社会を築けるよう、無事故・無災害の達成を目標に、誠心努力することを誓う」と力強く宣言した。

 大会ではこのほか、防災関連用品や各種耐震建築金物等を取り扱う英光株式会社(宮崎市)の木村英之代表取締役が記念講話を行った。防災士でもある木村氏は、備えておくべき備蓄品やラジオ・災害アプリによる情報収集について説明したほか、一人で備えることには限界があり、共助こそが重要な備えになると指摘した。