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慈敬園ZEB改修、ESCOで事業者公募 小林市

 小林市は8月28日、公募型プロポーザル方式で事業者を選定する「小林市養護老人ホーム慈敬園ZEB改修事業」を公告した。既存施設の空調設備や給湯設備等を更新するにあたり、ESCO事業を活用して施設のZEB化に取り組み、消費エネルギーや二酸化炭素排出量の削減、レジリエンス性能の向上、エネルギー消費の最適化・低減を図る。

 施設経費の削減やファシリティマネジメントの観点から、慈敬園の老朽化した設備等の更新にESCO事業を導入し、環境負荷の低減及び光熱費等の効果的な削減を図る。民間事業者からZEBをはじめとする設備設計・工事に関する専門的な知見をもとにした設計・工事案と、運転管理指針及び維持管理までを含めた一括提案を募集する。

 更新が必要な施設は、空調関連設備が①ガスヒートポンプエアコン(室外機4機・室内機(1方向)61機・室内機(4方向)2機)②ガスバルク貯槽及び供給ユニット2機③空冷ヒートポンプパッケージエアコン(室外機11台・室内機29台)、給湯関連設備が①給湯ボイラー1組②電気温水器4台③居室用小型電気温水器52組、照明設備が157箇所、太陽光発電設備(50㌔㍗)。

 契約方式はシェアード・セイビングス契約。契約期間は2026年4月1日から41年3月31日までの15年間を上限とする。提案時におけるESCOサービス料の限度額(総額)は1097万8000円、工事費の限度額は2億7051万8000円とする。金額はいずれも税込。

 応募者は、ESCO事業を行う能力を有する単独企業あるいは複数企業のグループとする。グループで応募する場合は、代表者を1社選定する。応募者は、①事業役割②設計役割③建設役割④その他役割(運転・維持管理等)―の役割を全て担い、グループの場合は各構成員が役割を分担する。構成員が複数の役割を担うこともできる。

 事業役割を担う者は、小林市の競争入札参加資格者名簿に登載されていること。設計役割を担う者は、一級建築士や建築設備士、技術士、エネルギー管理士の資格者等が所属すること。建設役割を担う者は、建設業法第3条第1項の規定により、提案内容に該当する種類の建設工事に係る特定建設業の許可を受けていること。このほか、一般社団法人環境共創イニシアチブが公募するZEBプランナーに登録されていることを要件とする。

 スケジュールは、▽質問書受付締切=9月11日▽参加申込書・企画提案書等の提出締切=9月20日▽現場ウォークスルー調査=10月1日~4日▽提案書提出期間=10月1日~11月1日▽プレゼンテーション及び審査、選定結果通知・公表=11月中旬▽協議=12月▽仮契約=25年3月下旬▽本契約=25年9月―を予定する。

 募集要領や仕様書、様式集は、ホームページで確認できる。事務局は健康福祉部長寿介護課(電話0984-23-1140、メールk_kaigo@city.kobayashi.lg.jp)。