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阿波岐原森林公園等、公民連携で賑わい創出 宮崎市

 宮崎市は、民間事業者から公園整備に関する幅広いアイデアを募集するため、8月6日に阿波岐原森林公園(南エントランス)及び今村近隣公園で現地説明会を行った。説明会には、市内の造園会社や県外のPPPプランナーなど6者が参加し、Park-PFIの導入に向けた条件等について、市の担当者と意見を交わした。

 公園に活力や賑わいを創出できるよう、宮崎市はPark-PFIをはじめとした公民連携事業を推進している。6日の現地説明会は、収益事業の提案だけでなく、公園整備も含めた意見交換を目的として、阿波岐原森林公園及び今村近隣公園を対象に開催したもの。現地説明会の資料と協議報告書をホームページで公開した。

 説明会の資料によると、阿波岐原森林公園に関しては、南側の松林(約3000㎡)を有効活用し、公園の魅力を向上させる手法について提案を求めている。現在、駐車場から南側は車両侵入禁止となっており、徒歩でしかアクセスできないほか、英国式庭園を過ぎると目標物がなく、利用者の回遊がほとんどない状況にある。

 Park-PFIの導入により、回遊性が向上し、公園の魅力が増すことや、収益施設で得た収益の一部を特定公園施設の整備に還元することで、維持管理費や施設の更新費が縮減されること、公園空間を活かした飲食店や売店等の運営を通じて収益が見込めること、長期的な視点に立った投資が可能であることを、期待する効果に掲げた。

 一方、今村近隣公園に関しては、地域の人と人、宮崎港と中心部を結ぶ地域の拠点として、賑わいとくつろぎの空間を創出し、地域の発展に寄与する場所を目指している。20年度に行った地元とのワークショップでは、遊具やボール遊びができる区画、フェンス、遊び場としての築山、トイレ、照明の整備を求める意見が寄せられている。

 Park-PFIを導入する際には、事業の核となる収益施設と一般公園利用者向け施設を必須とし、事業の収益を高めるために設置を認める占用物件を任意とするイメージを示した。このうち、一般公園利用者向け施設に関しては、公園全体を対象に、整備・運営・管理を一体的に実施する提案を募集する考えでいる。

 市は、8月から約2カ月間を重点サウンディング調査期間と位置付け、様々な提案やアイデアを募集している。詳細はホームページ(ホーム→産業・事業者→公民連携→窓口→みやPORT)で確認できる。