国土交通省九州地方整備局宮崎河川国道事務所は、最大震度6弱を観測した8月8日の地震で落石が確認され、安全確認のために一部区間を全面通行止めとしている日南市宮浦の国道220号について、8月15日夜から24時間体制で応急復旧工事に着手したと発表した。崩落箇所の保護や法面上の落石除去、 仮設防護柵等を実施する。
8日の地震の影響で、日南市宮浦の国道220号では、幅4m、高さ2.5mの岩塊が約100m上方から法面を滑り落ち、ガードレールを押しつぶした。落石に関しては、10日~11日に撤去作業を行い、遠隔操作の重機で粉砕して、砕いた石を運び出したが、いまだ法面内には、不安定な岩塊が存在しているという。
こうした状況を踏まえ、宮崎河川国道事務所は8日17時40分頃から日南市宮浦~風田(約11.2㎞)で全面通行止めを実施。その後、被災箇所を除く区間の安全が確認されたため、全面通行止め区間を縮小し、現在は日南市宮浦(約0.7㎞)のみが全面通行止めとなっている。
15日17時には、南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)に伴う政府の特別な注意の呼びかけが終了したことから、緊急災害対策派遣ドクター(TEC-Doctor)の調査結果を踏まえ、同日夜から応急復旧工事に着手した。応急復旧工事が完了し、現地の安全が確認され次第、通行止めを解除する。具体的な時期は未定。