▲写真は挨拶する河野社長、大会の模様
都農町の株式会社河北(河野幸治代表取締役)は7月3日、都農町内で2024年度の「安全推進大会」を開催した。大会には同社及び協力会社の社員ら多数が参加。安全講話や安全表彰、安全スローガンの唱和を通じて、更なる安全意識の高揚を図った。
挨拶で河野社長は、安全意識の向上により、昨年度も休業4日以上の災害がゼロであったことを報告。同社及び協力会社の職員に感謝の意を示すとともに、自社が掲げる「安全が最優先」を徹底的に突き詰め、「自分の身体は自分で守る」とする安全の基本を各々が認識し、今年度も災害ゼロを達成できるよう、参加者に協力を求めた。
一方で、人手不足の深刻化に伴い、建設業の働き方が大きく変わる分岐点を迎えていることに言及。各社が労働災害の撲滅に努めることが、入職者を増加させる一助になるとして、業界を挙げて魅力向上と職場環境の改善に取り組む必要性を強調した。
安全環境部の鬼塚正博部長は、全国及び県内に於ける労働災害の発生推移や労働災害事例について説明。全国的に死亡災害件数が減少傾向にあるとしながらも、依然として建設業では増加していることを受け、安全を最優先に職務遂行にあたるよう協力を求めた。
建設業労働災害防止協会鹿児島県支部の福元英幸安全管理士は、「労働災害事例、熱中症対策等に関する講話」と題して講演。災害事例を踏まえた再発防止策を説明したほか、注意喚起のシール貼付や作業エリアの明確化を図るなど、「安全の見える化」を徹底するよう求め、大会で学んだことを日々の業務に生かしてもらいたいと呼び掛けた。
表彰式では、安全優良施工賞を受賞した▽九電工高鍋営業所▽戸敷興業▽平原工業―の3社に河野社長が表彰状と記念品を授与し、安全に対する積極的な取り組みを称えた。
従業員を代表して、生コン事業部の河野隆太郎氏が安全スローガンの「安全は日々の意識の積み重ね。初心忘れず安全確認。ヨシ!」を読み上げ、これに合わせて全員で指差唱和を行い、無事故・無災害に邁進することを誓った。