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環境配慮型立駐整備、候補者に坂下JV 宮崎県

 公募型プロポーザル方式で「環境配慮型県庁立体駐車場整備事業」の事業者選定手続きを進めていた宮崎県は、受託候補者に坂下・戸髙・ごとう・オープランニング事業共同企業体を特定した。太陽光パネルや電動車充電設備を備え、一時避難所となる立体駐車場を企業局南駐車場に整備するにあたり、設計・施工を一括発注する。

 仕様書では、構造規模を自走式立体駐車場及び付帯施設、収容台数を245台程度(障がい者駐車場含む)と設定。低層階を来庁者用、上層階を公用車用とし、上層階に最大100台分の電動車用普通充電器を設置するほか、蓄電池設備も設置する。将来的には、閉庁日に限り、来庁者用駐車場を有料駐車場とする予定。

 また、昼間に使用していない公用電動車の充電ができるよう、屋上階に太陽光発電設備を設置する。夜間は電力会社から電力を調達して、電動車への充電を行う。停電時に電動車への充電及び防災設備や管制設備など必要最小限の負荷設備に電力供給が行えるよう、蓄電池設備を設置し、必要となる配線工事を行う。

 当該事業では、施設整備に係る▽実施設計(建築、電気設備、太陽光発電設備、充電器設備、蓄電池設備、機械設備、外構等)▽建設工事(建築、電気設備、太陽光発電設備、充電器設備、蓄電池設備、機械設備、埋設杭の撤去等)▽外構工事▽地盤調査、現状調査▽既存施設解体及び既存施設改修▽申請手続き▽工事監理業務―を行う。事業期間は2026年3月31日まで。

 プロポーザルでは、設計・工事監理業務及び施工業務にあたる2~4者で結成する特定建設工事共同企業体を対象に提案書を受け付け、駐車場の構造・工程・動線・周辺対策に関する提案等を踏まえ、受注候補者を特定した。県議会での審議及び議決を経て、事業契約を締結する。税込の発注上限額は14億9240万円としていた。