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星山設計が2.7千万で落札 都農食肉衛生検査所

 宮崎県県土整備部営繕課は7月17日、指名競争で「都農食肉衛生検査所建設工事基本・実施設計業務委託」の入札を執行し、星山設計が2765万円で落札した。都農町川北の株式会社ミヤチク都農工場敷地内に、都農食肉衛生検査所を建て替えるにあたり、施設整備に係る基本・実施設計業務を委託する。期間は230日間。

 近年、食肉衛生検査所に求められる機能は高度・多様化しており、先進的機能の拡充が必要不可欠となっている。一方で、既設の都農食肉衛生検査所は、老朽化により求められる必要な検査環境を整えることが困難な状況になりつつある。

 本県は、全国でもトップクラスの食肉生産県であり、対米等への食肉輸出も行っていることから、より安全な食肉生産のための高度な各種検査及び衛生管理指導を行い、県産食肉の輸出量増加に繋げるため、先進的な機能を果たす検査機関として建て替えを行う。

 基本構想によると、施設整備のコンセプトに「魅力ある職場環境の実現」「合理的で働きやすい施設・設備」を掲げる。各種法令や最新の知見に基づき、事務・共用エリアと検査エリアの明確で効率的なゾーニングと動線計画に配慮し、バイオセキュリティやコンタミネーション防止、非常時にも対応できる検査施設を整備する。

 主な諸室は、▽事務室(100㎡)▽会議室(95㎡)▽微生物検査室(50㎡)▽精密検査準備・培地調整室(35~40㎡)▽理化学検査・病理検査室(60~70㎡)▽精密検査物品倉庫(15~20㎡)―など。このほか、玄関・ホールや休憩室、シャワー室、廊下・階段等を含め、新施設の規模をRC造2階建855㎡程度とする。

 入札の指名業者は、星山設計、コラム設計、ごとう計画・設計、近藤設計、岩切設計、メイ建築研究所宮崎、菊池設計、アイセック、宮崎設計、野添設計の10社。予定価格は3455万7000円、最低制限価格は2754万1944円だった。金額は税抜。

 設計与条件に基づく現時点の建設工事費(税抜)は約6億8100万円を見込む。建設工期は2026年10月~27年9月を計画する。