建設ネット企画画像 四角 四角

高専生が建設業の理解深める 都北産業が見学会協力

      

▲写真は見学会の模様

 都城工業高等専門学校(和田清校長)は7月12日、建築学科1年生を対象とした現場見学会を都城市内で開催した。参加した34人の生徒と教諭が施工中の建築工事の現場等を見て回り、建設業に対する理解と見識を深めた。

 見学会は、卒業後の進路をより明確にするため、同校が開催しているもの。都北産業株式会社(堀之内秀樹代表取締役)が協力し、同社が施工を手掛ける山之口運動公園の陸上競技場建設工事、旧JA都城祝吉支店解体工事及びマンション新築工事の現場で行われた。

 このうち、マンション新築工事の現場では、現場代理人が施設の規模や工事の流れ、進捗状況、建造物を建設するにあたって必要な資材や機材等について説明。その後、生徒達は施工中の建物内部を見て回り、引率した担当者の説明に熱心に聞き入った。

 都北産業の辻辰朗係長は、「現場見学会は、普段入ることができない建設現場の裏側を知る良い機会。見学会を通して様々な点に興味を持つことで、将来、職業を選択する際のきっかけになれば」と述べた。

 参加した生徒の一人は、自身が抱いていた建設業のイメージと実際の現場の差を鑑み、「建設業は漠然と大変だというイメージだけを持っていたが、実際は各々が常に考えながら連動して作業を行っており、緻密さや繊細さが必要な仕事だと感じた。現場で懸命に働いている方々を見て、自分も建設業で働いてみたいと感じた」と話した。