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外国人向け特別教育、今年度から新規開講 溶接協会

▲写真は講習会の模様

 一般社団法人宮崎県溶接協会は、2024年度の新たな取り組みとして、外国人向けの安全教育「アーク溶接安全特別教育」の講習会を開催した。外国人を雇用する会員企業数社から要望があったことを踏まえ、講師を担当した河野雅光氏と同協会、協同組合宮崎県鉄構工業会と協議のうえ、外国人向け講習会の開催を決めた。

 アーク溶接等作業の安全に関する内容について、今年度は既に2回の講習会を開催。4月には▽郡鉄工所▽赤木鉄工所▽大迫鉄工所―に所属するベトナム人8人、6月には▽協誠鐵工▽金子工業▽グランド技研―に所属するインドネシア人7人を対象に、2日間にわたって講習会を開催した。

 初の外国人向け講習に際して、講師を務めた河野氏は、苦労した点や工夫を凝らした点について、「翻訳ソフトで専門用語が正しく翻訳されない点や、漢字の日本語表現が翻訳で異なる意味になる点などに留意しつつ、視覚資料等を使用して、難解な日本の法令をできる限り詳しく説明した」と話した。

 これに対して、参加した受講者からは「資料がわかりやすく内容が理解できた」「今後の仕事に役立つと思う」といった高評価の回答が得られたという。

 同協会では、今後の外国人向け安全教育講習として、9月6日と7日に「クレーン運転業務特別教育」(2日間)を開催するほか、「自由研削用といし取替え業務特別教育」などの開催を予定している。