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緊張感を持って職務を遂行 西都地区建設業協会

           

▲写真は挨拶する池田会長、大会の模様

 西都地区建設業協会(池田博会長)は7月8日、西都建設会館で2024年度の「建設業安全衛生推進大会」を開催した。大会には、会員企業の代表や技術者ら約50人が参加。労働災害の防止をテーマとした安全講話等を通じて、安全意識の更なる高揚を図り、無事故・無災害の現場づくりに邁進することを確認した。

 挨拶に立った池田会長は、労働災害に於ける責任の所在について言及し、「重大事故の発生で過失が認められると社会的責任を問われ、企業経営の存続が危ぶまれる」と指摘。各自が安全意識の向上を図り、緊張感を持って職務を遂行することが労働災害の撲滅に繋がるとして、無事故・無災害に向けた取り組みの徹底を求めた。

 また、連日の猛暑で熱中症患者が急増していることを踏まえ、熱中症予防対策はもとより、各自の健康管理にも留意して作業にあたってもらうよう呼び掛けた。

 来賓として招かれた宮崎労働基準監督署の新盛末弘署長は、全国安全週間のスローガンに盛り込まれた意図を解説。安全対策を自分ごととして捉え、大会を通じて労働災害防止の大切さを再確認し、より一層、積極的な安全対策に努めるよう呼び掛けるとともに、熱中症予防対策を含めた体調管理も忘れないよう呼び掛けた。

 安全講話では、宮崎労働基準監督署安全衛生課の田邊圭課長が「建設業の労働災害防止」をテーマに講演。建設業に於ける労働災害の発生状況や具体的な災害事例とその発生要因及び再発防止策を解説したほか、はしご・脚立災害の防止、熱中症予防対策、墜落制止用器具の選定ポイントなどについて説明した。

 このほか、「県土整備部発注工事の事故傾向」をテーマに講演した宮崎県西都土木事務所河川砂防課の法元克浩課長は、過去10年間に於ける事故の傾向を経験年数や年齢、時間帯別のデータを使って解説。実際に発生した事故事例を踏まえ、発生要因や再発防止対策を説明し、現場作業者の安全意識の向上を求めた。