建設ネット企画画像 四角 四角

宮崎西警察署新庁舎、従来手法で事業実施 県警

 宮崎県警察本部は、宮崎西警察署(仮称)新庁舎建設事業に係るPPP/PFI手法導入の検討結果を公表した。県が定める検討規程に基づき、VFM(財政支出削減率)を算定した結果、費用の削減効果が低いことなどを理由に「PPP/PFI手法導入は困難」と判断。従来型手法で事業を実施することを決定した。

 宮崎県PPP/PFI手法導入優先的検討規程では、公共施設整備事業について従来型手法とPPP/PFI手法との比較検討を行うことを定めており、PPP/PFI手法の導入に適さないと評価した場合は、その旨をホームページで公表するとしている。

 同事業は、経年劣化が進み、大雨のたびに浸水被害が生じている高岡警察署に加え、南海トラフ地震による津波浸水被害が想定される宮崎市阿波岐原町の一ツ葉庁舎(警察本部執行隊)を、国富町運動公園に移転して統合整備する計画。5月21日に基本構想策定業務の入札を執行し、ごとう計画・設計が909万円で落札した。

 基本構想の仕様書で定める施設の想定規模は、警察署庁舎が地上3階~6階程度(塔屋除く)で延床面積は6600㎡程度、車庫・倉庫・霊安室を配置する附属棟が2階建で延床面積は1800㎡程度。ただし、附属棟を最小限の建物とすることで、警察署庁舎の地下1階に同機能を収容する設計についても、併せて検討する。

 事業スケジュールによると、2024年度に基本構想を策定し、25~26年度に基本・実施設計、27~28年度に建設工事を行う予定。29年3月の施設完成を目指す。