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大会通じて安全意識の高揚を 日南地区建設業協会ら

          

▲写真は挨拶する河野会長、大会の模様

 日南地区建設業協会(河野直継会長)と日南建築業協会(中村幸司会長)が共催する2024年度の「日南地区建設業安全推進大会」が、日南労働基準監督署の後援のもと、6月25日に日南建設会館で開かれた。管内に所在する建設業関係者が多数参加し、安全講話や安全宣言を通じて、無事故・無災害の達成を固く誓った。

 大会で挨拶に立った日南地区建設業協会の河野会長は、年始に発生した能登半島地震に言及し、災害発生時に地域社会の安全・安心を維持するため、建設業が重要な役割を担っているとして、安全に対する更なる意識の高揚を求めた。

 安全大会を通して、安全意識の高揚を図ることが協会の大きな目的の一つであると話し、「安全講話を通じて、安全意識を今以上に高め、事業者と労働者が一体となって安全活動に取り組む必要がある」と述べ、安全衛生活動に対する協力を求めた。

 来賓として招かれた日南労働基準監督署の黒木章寛署長が挨拶し、続けて「建設業における労働災害の現状」をテーマに講演を行った。リクルーティング・パートナーズ株式会社の福島一美氏は、「求職者優位の時代における採用活動のポイント」を解説した。

 日南労働基準監督署の黒木署長は、建設業に於ける近年の労働災害の発生状況や死亡災害の事例、発生要因を踏まえた再発防止策について説明。ちょっとした気のゆるみや保護具の不使用、ずさんな作業計画などが重大事故につながると指摘した。

 福島氏は、少子高齢化に伴う人手不足が企業に深刻な影響を与えている点に言及し、求職者優位の状況下で、インターネットを利用した企業PRや選考方法の改善などを積極的に取り入れ、時代に沿った採用活動を行っていく必要があると説いた。