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会長に村社俊弘氏を再選 宮崎県建築士事務所協会

      

▲写真は挨拶する村社会長、有藤支部長、総会の模様

 一般社団法人宮崎県建築士事務所協会(村社俊弘会長)は6月7日、宮崎市内で2024年度の定時総会を開催した。総会では、23年度の事業経過や収支決算、任期満了に伴う役員改選等の議案を満場一致で承認したほか、24年度の事業計画及び収支予算について執行部から説明が行われた。役員改選では、村社俊弘氏を会長に再選した。

 挨拶で村社会長は、世界経済の混乱による影響が、資材高騰や慢性的な人手不足に繋がり、これに伴い、廃業する設計事務所も目立ってきていると指摘。適正な利潤の確保や第一線で働く職員の処遇改善を進めるとともに、若年入職者の確保や定着に努める必要があるとして、課題解消に向けた取り組みに会員の理解と協力を求めた。

 また、今年で協会創立60周年を迎えることを踏まえ、これまで支えてもらった会員や先人に感謝の意を示すとともに、「受け継いだ協会を絶やすこと無く、次の世代に引き継いでいきたい」と意気込みを述べた。

 24年度の事業計画では、建築士事務所の健全な発展と信頼性向上を図るため、▽研修会や講習会、自己研鑽を通じた資質向上▽次世代を担う若年技術者の育成と組織の強化充実・活性化、会員増強▽業務報酬基準の普及と啓発▽建築士事務所の活動充実と自立的な監督体制の強化―の重点事項に基づく各種事業を展開することを確認した。

 具体的には、関連協議会や法定講習の円滑な運営のための協力、知事指定講習の実施、設計・監理等の業務及び技術に関する研修・講演会の開催、耐震診断及び耐震改修業務への対応と協力、既存住宅の活用や建築の低炭素化・省エネ化に関する調査及び研究、民間建築物の木造化・木質化促進に関する技術支援等を行う。

 また、建築士法の規定に基づく苦情解決業務の円滑な実施、建築士事務所賠償責任保険の加入促進、キャンペーン等を通じた協会PR、建築設計監理業務の啓発、地域社会の環境整備や改善事業、県産材やMLT等の有効活用に関する検討、会員相互及び他団体との連携強化、県知事指定の建築士事務所の登録及び閲覧事務等に取り組む。

*新役員は次のとおり(敬称略)
▽会長=村社俊弘(村社和弘建築事務所)
▽副会長=有藤則秋(増田建築設計事務所)、日高安隆(宮崎設計)、今西藤利(臣建築設計事務所)、小嶋健晴(小嶋凌衛建築設計事務所)
▽専務理事=岩切拓也(岩切設計)
▽常任理事=小黒秀幸(エム・ティ・ピィ設計)、野添義二(野添設計)、宇田津直樹(ごとう計画・設計)、川口朋亜(大東建築設計事務所)
▽理事=尾崎城慈(長田建築企画設計事務所)、佐々木真也(S+architect)、中島喜一郎(中島喜一郎建築事務所)、瀬之口寿人(瀬之口企画設計室)、吉田宏士(吉田一級建築設計事務所)、甲斐宏昌(甲斐工務店一級建築設計事務所)
▽監事=櫨本雅彦(櫨本雅彦建築設計室)、川﨑安彦(建人設計)
▽名誉会長=福澤幸雄(コラム設計)
▽相談役=村社和弘(村社和弘建築事務所)、後藤明夫(ごとう計画・設計)、金丸啓洋(金丸総合建築設計事務所)。

■有藤則秋氏を宮崎支部長に再選

 一般社団法人宮崎県建築士事務所協会宮崎支部(有藤則秋支部長)は6月7日、宮崎市内で2024年度の定時総会を開催した。総会では、23年度の事業経過や収支決算を原案どおり承認したほか、24年度の事業計画及び収支予算を確認。任期満了に伴う役員改選では、有藤則秋氏=写真=を支部長に再選した。

 会の冒頭、挨拶に立った有藤支部長は、前年度の支部活動に対する会員の理解と協力に感謝の意を示すとともに、総会でのスムーズな議事進行に協力を求めた。

 24年度の事業計画では、▽行政の受注活動の強化▽地域社会への貢献の具現化、会のPR促進▽賛助会員との交流促進と会の強化―を重点施策に掲げ、発注機関に対する陳情や設計事務所の業務及び協会PR、技術向上を目的とした研修会の開催、親睦促進のためのミニバレー大会や懇親大会の開催等に取り組むことを確認した。

*新役員は次のとおり(敬称略)
▽支部長=有藤則秋(増田建築設計事務所)
▽副支部長=久寿米木和夫(円設計工房)
▽幹事=小黒秀幸(エム・ティ・ピィ設計)、冨永豊和(冨永鋼建)、高妻秀任(高妻建築事務所)、土屋英樹(土屋建築設計事務所)、星山剛(星山設計)、佐々木真也(S+architect)
▽監査役=石川美幸(石川設計監理)、大塚節生(大塚建築設計事務所)。