▲挨拶する徳丸前会長、松浦新会長、総会の模様
宮崎県鳶土工業連合会（徳丸浩一郎会長）は６月６日、宮崎市内で２０２４年度の「定期総会」を開催した。総会では、２３年度事業報告及び収支決算、２４年度事業計画案及び収支予算案を原案どおり承認したほか、宮崎県鳶技能士会の事業経過等を確認。。任期満了に伴う役員改選では、新会長に松浦秀次氏を選出した。
総会で挨拶に立った徳丸会長は、深刻化する職人不足や従事者の高齢化に加え、働き方改革や２０２４年問題など、課題が山積している現状に危機感を示し、「他の職種や産業と競合する中で、若者を確保するためには、いかに良い条件を確立できるかにかかっている。まずは私達も、働き方改革に取り組まなければならない」と述べた。
鳶土工事業者にとって厳しい経営環境が続く一方で、「私達がいないと、世の中の建物も、それを安全に造ることもできない。誇りの持てる素晴らしい仕事」とした上で、「互いに切磋琢磨し、知恵を出し合い、一緒に頑張っていこう」と呼び掛けた。
議案審議では、２４年度の事業計画として、技能検定に係る準備講習会や試験の実施、関連団体の会議等への参加、木造家屋建築工事現場の安全パトロール、国土交通省及び宮崎県県土整備部との意見交換の開催、特別教育等の講習会の開催、外国人技能検定の実施、会員間の親睦・交流を図るレクリエーション事業等に取り組むことを確認した。
また、宮崎県鳶技能士会の活動報告では、技能検定合格者に対するフォローアップ講習や技能まつり・ものづくりフェスタへの参加などに取り組んだことを報告した。
役員改選では、３期６年にわたり会長職を務めた徳丸氏が退任し、会長に松浦秀次氏（松浦組）、副会長に梅田保志氏（梅田）と佐藤世紀氏（サトウ）が就任した。
就任挨拶で松浦会長は、全国組織の日本鳶工業連合会（日鳶連）が掲げる新５Ｋ（給与・休暇・希望＋共有・継続）の実現や、本県の鳶土工業界の更なる発展に向けて、「協調性を持って取り組んでいきたい」と意気込みを語った。