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担い手確保や技術力向上に邁進 宮崎県測量設計業協会

      

▲写真は挨拶する西田会長、総会、表彰式の模様

 一般社団法人宮崎県測量設計業協会(西田靖会長)は4月26日、宮崎市内で2024年度の通常総会を開催した。総会では、23年度事業報告及び収支決算報告を承認したほか、任期満潮に伴う役員改選を行い、会長に西田靖氏を再選。また、会員の経営改善や近代化・合理化、技術向上、人材育成を盛り込んだ24年度の事業計画を報告した。

 挨拶で西田会長は、激甚化・頻発化する自然災害を念頭に、国内に於ける動向として、現行の5か年加速化対策に続く計画を政府が定める改正国土強靱化基本法が成立し、国土強靱化実施中期計画の策定作業が進められていることを説明。こうした動きを踏まえ、「いつ起きるか分からない災害に備えなければならない」と述べた。

 また、建設業界でも深刻化する人手不足に関しては、解決に向けて適正な利潤の確保が必要不可欠であると指摘。市町村等の地方自治体にも理解を求める必要があるとして、今国会で審議中の改正品確法で、さらに一歩、踏み込んだ施策が講じられることを期待した。会としても、自治体に行動を促すための活動を展開していくとした。

 議案審議では、23年度事業及び収支決算を原案どおり承認。また、▽協会信用の確立▽協会員優先指名の確保▽測量設計及び補償業務の技術向上▽関係法令等の整備促進▽事業協同組合との連携強化―を努力目標とする24年度の事業計画を確認した。

 目標の達成に向けて、協会内の各委員会を中心に、新規事業の調査研究や会員優先指名の確保、事故防止対策の樹立と労務管理の改善促進、発注機関等との意見交換、Web会議やテレワーク、建設関連DX等に関する情報収集と提供、担い手確保対策の推進、技術向上のための研修会等の開催、有資格者育成のための支援を展開する。

 総会に先立ち行われた表彰式では、会員表彰を受賞した2社、従業員表彰を受賞した18人のほか、技術士試験に合格した毛利知子氏(共同技術コンサルタント)、測量士試験に合格した桑畑弘平氏(建設コンサルタントナガトモ)に表彰状と記念品を贈った。

*新役員は次の通り(敬称略)
▽会長=西田靖(西田技術開発コンサルタント)
▽副会長=吉田一路(九州工営)、小澤修三(東九州コンサルタント)、前田慎介(共同技術コンサルタント)
▽理事=野邊俊一(日南建設コンサルタント)、野尻周男(晃和コンサルタント)、大城和久(正栄技術コンサルタント)、児玉勇人(ケイディエム)、村上信也(日豊測量設計)
▽専務理事=奥泰裕(事務局長)
▽監事=藤原幸一(福島測量設計調査事務所)、堂籠茂之(下沖測量)、大谷哲生(大谷税理士事務所)

*表彰受賞者は次の通り(敬称略)
▽会員表彰=第一テクノコンサルタンツ(50年以上)、外山測量設計コンサルタント(40年以上)
▽従業員表彰=[50年以上]河野義孝[40年以上]金丸俊一、栄森千年、鈴木弘、松岡俊二、石川道治[30年以上]武田正樹、栗下哲哉、川崎安彦、小野原光恵、三浦稔住、栗栖理恵、岩切さおり、楠元公示、坂下修[20年以上]上原清美、吉岡見栄、辻英明。

■新理事長に前田慎介氏

 同日には、宮崎県測量設計事業協同組合(白濵隆寛理事長)の2024年度通常総会も開催し、23年度事業経過報告及び収支決算、23年度余剰金処分案、24年度事業計画及び収支予算案などの議案を原案どおり承認した。任期満了に伴う役員改選では、新理事長に前田慎介氏を選出した。

 24年度の事業計画に関しては、道路・河川台帳の作成・修正業務や橋梁点検業務などの共同受注事業のほか、共同購買事業や共同製図事業を推進しつつ、BIM/CIMの取り組みを踏まえた新規事業に関する調査及び情報収集の継続、安定した成果品を提供するための研修会及び説明会の開催等に取り組むとした。

 理事長に就任した前田慎介氏=写真=は、「若輩者ではあるが、皆さんのご協力をいただきながら、皆さんのための組合をつくっていきたい」と意気込みを語った。

*新役員は次の通り(敬称略)
▽理事長=前田慎介(共同技術コンサルタント)
▽副理事長=村上信也(日豊測量設計)
▽理事=西田靖(西田技術開発コンサルタント)、吉田一路(九州工営)、小澤修三(東九州コンサルタント)、野邊俊一(日南建設コンサルタント)、野尻周男(晃和コンサルタント)、大城和久(正栄技術コンサルタント)、児玉勇人(ケイディエム)
▽専務理事=奥泰裕
▽監事=下堂園一将(南州コンサルタント)、藤原幸一(福島測量設計調査事務所)、堂籠茂之(下沖測量)。