▲写真は挨拶する佐田前会長、新会長の坂下氏、総会の模様
一般社団法人宮崎県建築業協会(佐田正博会長)は5月15日、宮崎市内で2024年度「第48回通常総会」を開催した。総会では、23年度事業及び決算報告、24年度事業計画及び収支予算を原案どおり承認。任期満了に伴う役員改選では、新会長に坂下輝男氏を選出した。
挨拶で佐田会長は、住宅市場の縮小や物価高騰による経営難、後継者不足等の課題が山積しているとして、変化への対応力を高める必要性を指摘。デジタル化や省人化等の技術革新を積極的に取り入れるとともに、常に顧客目線で考えることを忘れず、信頼される工務店を目指し、会員同士の情報交換や助け合うことの重要性を説いた。
24年度の事業計画では、継続事業として耐久・耐震・省エネ性に優れた長期優良住宅やゼロ・エネルギー住宅建築の促進、多様化する住宅事情に対応するための技術講習会の開催、従業員やその家族の健康・生活を守る建設国保や任意労災保険の加入促進を図るとともに、大規模災害時に於ける仮設住宅建設や住宅復旧に向けた体制を整備する。
社会奉仕を目的とした木工教室や地域の清掃活動を各地で実施するほか、中高生を対象とした「宮崎県木工デザイン甲子園」の開催も計画。人材の確保・育成に向けて、魅力ある職場づくりのための雇用環境の整備や社員化、時間外労働の上限規制を踏まえた働き方改革の推進、大工育成事業等を通じた入職促進や担い手の確保等に取り組む。
また、新規会員の加入促進や財政基盤の確立、青年部・宮崎JBN助成活躍の会の活動支援といった組織の強化に努めつつ、宮崎県建築住宅課や山村・木材振興課、団体等が主催する会議への参画、宮崎県建築士会や宮崎県建築士事務所協会、JBN・全国工務店協会、全国木造建設事業協会など関係団体との連携強化も図る。
総会の第二部では、24年度の表彰式も執り行われ、功績表彰を受賞した▽金丸厚氏▽近藤忠幸氏▽黒木與市氏▽黒木和美氏―の4人、技能功労表彰を受賞した▽黒木翔大氏▽田野翔也氏▽岩本祐翔氏▽見川智徳氏―の4人、勤続功労表彰を受賞した▽上田千年氏▽東明氏▽落合翔矢氏▽飯干栄子氏―の4人に表彰状と記念品が贈られた。
佐田会長は、「受賞者は私たちの誇り」であるとして、更なる活躍に期待を寄せた。また、来賓を代表して挨拶を行った宮崎県県土整備部建築住宅課の松田真二課長と協会顧問の二見康之県議会議員は、ともに受賞者の努力と功績に敬意を表した。
受賞者を代表して謝辞を述べた見川智徳氏(見川畳店)は、「努力が認められ、表彰状を賜ることは、身に余る光栄。上司・先輩をはじめ同僚、建築業協会の役員・会員の皆様のご指導、励ましのたまものと心から感謝申し上げる。今後とも業界及び協会の発展と技術・技能の向上を目指し、決意を新たに全力で取り組んでいく」と述べた。
*新役員は次のとおり(敬称略)
▽会長=坂下輝男(北工務店)
▽副会長=鶴本英三(鶴本建設)、落合真琴(緒方建設)、多田正光(多田工務店)、黒木秀一(秀建設)
▽理事=川上学(川上建築)、岡留正明(岡留工務店)、加藤弘明(加藤建設)、近藤勝水(栄幸建設)、多田修一郎(工建設)、小土手博文(小土手建設)、甲斐進(甲斐建設)
▽監事=谷村俊広(谷村建設)、津曲勝彦(津曲工務店)
▽相談役=西田増美(西田工務店)、佐田正博(大進建設)。