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発足20周年を盛大に祝う 大淀川流域ネットワーク

      

▲写真は挨拶する杉尾代表理事、浦山河川部長、式典の模様

 特定非営利活動法人大淀川流域ネットワーク(杉尾哲代表理事)は、5月11日に宮崎市内で発足20周年の記念式典と祝賀会を開催した。会員及び賛助会員のほか、国や県、民間等の関係機関から約60人が出席。自然豊かで生物多様性に富んだ、潤いのある河川を次世代に引き継ぐため、更なる活動を展開していくことを誓った。

 同法人は「大淀川を昔の清流に戻そう」と、流域内の住民や団体が参加して2004年に発足。子ども達を対象とした環境学習や大淀川流域での絶滅危惧種等の保全、ワシントニアパーム伐採材の有効活用、水辺の安全講習会、自然豊かな水辺の工法研究会の開催、大淀川クリーンアップ、広報誌の発行などに取り組んでいる。

 長年にわたるこうした取り組みは各方面から高く評価され、2012年に国土交通省九州地方整備局宮崎河川国道事務所功労表彰、2015年に水資源功績者国土交通大臣表彰、2021年に地域環境保全功労者環境大臣表彰、2023年に河川基金助成事業川づくり団体部門優秀成果表彰などを受賞している。

 式典で挨拶に立った杉尾代表理事は、大淀川水系の水質が九州の一級河川の中で最も不良だったことを契機に法人を発足した経緯を説明。2005年の台風で埋没した「小さな小川」を再生し、環境教育のフィールドとして活用しているほか、タコノアシやウマスゲなどの保全活動に取り組んでいることを紹介した。

 一方で、水質の浄化はもちろん、生物の多様性を目指して、これをテーマとした子ども達への環境学習にも取り組んでいることや、流域治水への参画にも注力していることを説明。次世代人材の育成と生物多様性の保全を大目標に掲げ、今後も様々な活動を継続していく考えを示し、活動に対する理解と協力を求めた。

 来賓祝辞では、国土交通省九州地方整備局河川部の浦山洋一部長と宮崎県県土整備部の桑畑正仁部長が挨拶。浦山部長は、宮崎河川国道事務所に副所長として着任した当時を振り返り、九州「川」のワークショップや宮崎川づくり交流会を通じて、県内の河川団体が一つになり、横の繋がりを構築できたことが一番の思い出と明かした。

 式典ではこのほか、長年にわたって活動に尽力してきた功労者10人に表彰状や感謝状を贈った。