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人材の確保・育成などに注力 宮崎県電業協会

      

▲写真は挨拶する牛島会長、総会、表彰式の模様

 一般社団法人宮崎県電業協会(牛島宏会長)は4月25日、宮崎市内で2024年度の通常総会を開催した。総会では、23年度事業報告及び収支決算のほか、▽組織の連携と情報発信▽公共工事の適切な受注の確保▽人材確保と育成―を基本方針とする24年度事業計画案、24年度の収支予算案などを原案どおり承認した。

 挨拶で牛島会長は、協会事業に対する会員の理解と協力に感謝の意を示すとともに、3つの基本方針に基づく取り組みを継続する必要性を強調。組織として、業界共通の課題解決を目指しつつ、発注機関に対して、地域の安全・安心を守る公共事業の安定的な発注や、賃上げの原資となる単価の引き上げなどを訴えていく考えを示した。

 喫緊の課題である人材の確保と育成に関しては、県内の工業系高等学校及び専門学校への訪問や担当教諭との意見交換、学生を対象とした現場見学会の開催等に取り組んでいることを説明。若年層に選ばれる、魅力ある電工業界になる必要があるとして、会員からも様々な意見やアイデアを募り、様々な取り組みを進めていくとした。

 議案審議では、23年度事業報告、23年度決算報告及び監査報告、24年度事業計画案、24年度収支予算案並びに会費の額及び徴収方法案、理事辞任に伴う補充選任案について事務局が説明し、いずれも原案どおり承認した。

 このうち、24年度の事業計画では、3つの基本方針を踏まえた実施計画を策定。組織の連携と情報発信では、関係官庁等への会員名簿の配布、ホームページ等を通じた協会活動内容の発信、県や市が実施する防災訓練等への参加、支部単位での地域貢献活動の推進、隣県協会との合同研修会への参加などに取り組む。

 また、公共工事の適切な受注確保を図るため、入札制度や労務単価といった諸課題について関係機関と意見を交わし、必要な要望・陳情等を行う。人材の確保・育成に関しては、学校訪問や担当教諭との意見交換、現場見学会の開催等を継続するとともに、会員の技術力の向上や経営の合理化を図るための講習会等を開催する。

■優秀施工者表彰に長野さん

 総会後には、2024年度の「優秀施工者協会長表彰式」を開催。本県電気工事業界や協会の発展に多大な功績・功労があったとして、長野隆一郎さん(旭進興業)に牛島会長が表彰状を手渡し、「今後も電工業界で頑張ってもらいたい」とエールを送った。

 優秀施工者表彰は、技術や技能、人格等に優れた現場従事者を表彰するもの。長野さんは、上司や後輩からの信頼も厚く、担当した工事で現場管理の責務を的確に務め、施工技術や安全管理の積極的な取り組みを通じて、会社の発展に貢献している。

 受賞者挨拶で長野さんは、「会社の社長や上司、協力会社、家族の支えがあっての受賞」と、関係者に感謝の意を示すとともに、これまでに培ってきた自身の経験を若手の育成に役立てるなどして、電気工事業界の更なる発展に尽力していくと意気込み語った。