新商品や新サービスの開発・提供等に取り組む中小企業を支援する中小企業等経営強化法に基づく経営革新制度で、宮崎県は新たに▽田代温泉有限会社▽株式会社ひとしお▽株式会社Aman-Style▽甲勢工業―の4社の計画を承認した。
経営革新計画は、新事業に取り組む中小企業者が自ら経営目標を設定し、経営の質の向上を図るために作成するもの。知事から承認を受けた計画は、政府系金融機関の低利融資や設備投資の減税、特許関係料金の減免などの支援措置を受けることができる。
構造物の足場組立を手掛ける甲勢工業(甲斐宏一代表、日向市)は、昨今の人件費や資材価格の上昇を踏まえ、新たに自社で足場資材を保有し、同社から直接レンタルする事業と、人材不足を補うための鳶技能士資格等取得支援事業を開始する。
こうした事業を通じて、同社の知名度を向上させ、既存事業の販路拡大や売上増加を図るとともに、生産性向上による利益の増加を目指す。経営革新計画の承認期間は5年。
一方、企業のWEB制作やWEB広告の代行業務等を手掛けるAman-Style(阿万聡志代表取締役、宮崎市)は、「デジタルサイネージを活用したマンション掲示板のデジタル化促進による新たな収益基盤の確立」を計画。
新たにマンション掲示板をデジタルサイネージ化し、タイムリーに地域情報や防災情報の提供、広告掲載を行う「マンションサイネージサービス事業」を展開することで、既存事業の販路拡大や売上増加、生産性向上による利益の拡大を目指す。
経営革新制度の詳細は、宮崎県のホームページで確認できる。相談窓口は、各商工会議所や商工会、宮崎県中小企業団体中央会、宮崎県産業振興機構、中小企業診断士など。申請書の提出先は、宮崎県商工観光労働部商工政策課経営金融支援室。