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災害対応や川づくり、2団体と1社に感謝状 都城土木

      

▲写真は表彰式の模様

 宮崎県都城土木事務所(小牧利一所長)は3月4日、都城総合庁舎で2022年台風14号の災害対応等に係る感謝状贈呈式を開催した。災害対応に尽力した都城地区建設業協会、一般社団法人宮崎県測量設計業協会都城支部のほか、同事務所が取り組んだ多自然川づくりの施工を請け負った有限会社木藤建設に感謝状を贈った。

 22年9月の台風14号により、大淀川流域では激しい雨が降り続いた。上流部では、複数の観測所で短時間雨量~24時間雨量が観測史上最大の降雨量を記録。市内各地で床上・床下浸水等の家屋等被害が発生したほか、公共施設等被害や教育施設等被害、農林業関係被害、道路水路被害、倒木被害、断水被害などが発生した。

 こうした中で、都城土木事務所管内では、道路や河川等の公共土木施設災害が発生したが、都城地区建設業協会は、災害発生前の対策から発災後の応急対応、その後の災害復旧工事の完成に至るまで中心的な役割を果たし、地域の民生安定に多大な貢献をした。

 宮崎県測量設計業協会都城支部は、「災害時における被害状況調査の応援協力に関する基本協定書」に基づき、被災状況の把握や測量等に迅速に取り組み、公共土木施設被害の早期復旧に貢献したことが、速やかな災害申請や災害復旧工事の早期完成に繋がった。

 一方、木藤建設は、都城土木事務所発注の有水川掘削工事で、現地の流木や河床材を有効活用して施工した水制工が、九州多自然川づくり協議会が主催する「うるおいのある川づくりコンペ」に於いて、技術的に優れた施工であったとして表彰された。

 贈呈式では、小牧所長がこうした各社の取り組みを称え、代表者に感謝状を贈呈。今月末に全ての現場が完了する見込みであることを説明し、昼夜を問わず、通行止めとなった道路の土砂や倒木の除去を行い、迅速かつ組織的に災害箇所の把握に努めたこと、また、多自然川づくりに積極的に取り組んだことに対して、感謝の意を示した。

 都城地区建設業協会の長友俊美会長は、「身の引き締まる思い。地域の安心・安全のため、今後も会員一丸となって取り組んでいきたい」と挨拶。宮崎県測量設計業協会都城支部の鬼束宜朗支部長は、「社会資本整備の一翼を担い、宮崎県をはじめとする発注者の良きパートナーとして活躍できるよう精進していきたい」と述べた。

 木藤建設の木藤修代表取締役は、「今回の経験を活かし、うるおいのある川づくりを目指して、施工で活かせるように頑張っていきたい」と意気込みを述べた。