宮崎市は、新庁舎建設に係る設計業務への参加意向を示し、これを公表してもよいとした市内業者をホームページで公表した(2024年2月時点)。基本設計への参加意向を示したのは7者、実施設計への参加以降を示したのは8者だった。
市が2月に公表した新庁舎建設基本計画案では、民間施設の賃借や市有施設を活用して仮設庁舎を確保し、現在の第二庁舎等を解体して、その跡地に新庁舎を建設。解体後の本庁舎跡地に、立体駐車場を整備する案を採用するとしている。
1棟に集約して整備する新庁舎の規模は、12階建、延べ約3万9000㎡と設定。駐車場台数は、来客者300台と公用車175台の475台とし、このうち約235台は3層4段の立体駐車場で確保する。概算の施設整備費は税込で約320億円。
事業手法に関しては、基本設計を先行実施し、その後に実施設計と建設工事を一括発注する方式を採用する。
24年度当初予算案に事業費の一部を盛り込んだ基本設計では、基本計画の内容を基に、建物の配置計画や構造計画、施設内の諸室や各機能を配置した平面計画、空調や防災関係機器等の設備計画など、基本的な整備内容をまとめる。
市は、24年度から基本設計業務の策定に着手するにあたり、設計業務の公募条件等を検討するため、指名競争入札名簿で本社所在地が宮崎市内の「建築設計」「総合(意匠)」の登録事業者(30者)を対象にアンケート調査を実施。設計業務への参加意向があり、公表してもよいと選択した設計事務所を公表した。
アンケートの結果は、設計業務の公募条件の参考にする。当該事業の参加要件等については、審査会で審議して決定する。
想定スケジュールによると、24~25年度に基本設計、26~30年度にDB事業(実施設計+建設工事)を行い、31年度中の全庁運用開始を計画。外構工事は31年度、立体駐車場工事は31~32年度を予定し、33年度の事業完了を目指す。
設計業務への参加意向を示し、公表を許可した事務所は次のとおり。
▽基本設計への参加意向あり=コラム設計、アン設計、岩切設計、ごとう計画・設計、那須設計、星山設計、AAO
▽実施設計への参加意向あり=コラム設計、メイ建築研究所宮崎、アン設計、岩切設計、ごとう計画・設計、那須設計、星山設計、アーキコスモ。