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高城総合支所を複合施設にリニューアル 都城市


▲施設の配置イメージ

 都城市は、開会中の3月定例市議会に提出した2024年度当初予算案に「高城総合支所複合施設整備事業」に係る設計費や測量費、地質調査費として8537万円を盛り込んだ。高城総合支所に近接する高城生涯学習センターを改修及び増築し、支所機能や地区公民館機能、図書館機能を備えた複合施設にリニューアルする。

 現在の高城総合支所は1958年度(SRC造2階建延べ3872㎡)に建設。市が2022年9月に改定した公共施設等総合管理計画の個別施設計画では、施設の経年劣化が進む一方、地域住民への行政サービスの提供や災害時の防災拠点の視点から、「近隣施設との集約化・複合化及び適正な床面積を検討する」としていた。

 こうした整備方針を踏まえ、公共施設を利用する地域住民の利便性向上のため、高城生涯学習センターを複合施設としてリニューアルする。複合化により、機能性や利便性の向上を図るとともに、施設のランニングコストの低減に繋げる。

 具体的には、既存建物西側に建物を増築し、増築部分を新しい図書館として活用。現在の図書館部分(延床面積456㎡)を、バリアフリーを備えた新たな総合支所にリノベーションする。支所機能の移転後、現在の総合支所を解体し、駐車場として整備する。既設の生涯学習センターは、これまで通り地区公民館として使用する。

 総事業費は約9億9000万円を見込み、事業期間は24~28年度を計画する。初年度となる24年度は、当初予算案に事業費8537万円を計上し、設計業務や測量業務、地質調査業務を行うとしている。