宮崎労働局(坂根登局長)は、次世代育成支援対策推進法に基づき、従業員の子育て支援に積極的に取り組んでいる企業として、富岡建設株式会社(日南市)と大平開発株式会社(串間市)を新たにくるみん認定し、3月7日に認定通知書を交付した。今回の認定分を含めて、宮崎労働局管内のくるみん認定企業数は56社となった。
くるみん認定制度は、仕事と家庭の両立を支援するための雇用環境の整備や、多様な労働条件の整備に取り組むため、一般事業主行動計画を策定した企業のうち、計画に定めた目標を達成し、一定の基準を満たした企業を子育てサポート企業として認定するもの。
認定企業に対しては、企業の情報発信を後押しすることで人材の円滑な採用を推進し、求職者とのマッチング向上を図るなど、企業のイメージアップや優秀な人材の確保が期待されるほか、公共調達での加点評価といったインセンティブが付与される。
富岡建設では、従業員に対して産前産後休業や育児休業、育児休業給付、育休中の社会保険料免除といった制度の周知を行い、育児休業取得率は男性125%、女性100%を達成。就学前の子を養育する社員に対して、所定外労働の免除措置を講じているほか、所定外労働の削減に向けて、毎週水曜日をノー残業デーとしている。
一方、大平開発は、育児・介護休業等に関する規則として、就学前の子どもを養育する労働者が利用できる短時間勤務制度や、時間単位(中抜けあり)で取得できる有給の子どもの看護休暇制度を導入。また、年次有給休暇の取得促進に関するポスターを作成し、全労働者へ周知を行うなど、取得しやすい環境づくりに努めている。
くるみん認定制度の詳細は、厚生労働省等のホームページで確認できる。相談は宮崎労働局で受け付けている。