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公民館と体育館を統合、小松原地区複合施設 都城市

 都城市は、老朽化が進む小松原地区公民館と同体育館(大王町29街区6号)を統合し、公民館と体育館の機能を有する複合施設として整備する。2024年度の当初予算案に、「小松原地区公民館・体育館建設事業」として9036万円を盛り込んだ。24年度は、施設整備に係る設計や建設予定地の地質調査を実施する。

 同一敷地内にある現在の小松原地区公民館(RC造2階建延べ809㎡)及び同体育館(RC造平屋建延べ888㎡)は、1974年度の竣工から約50年が経過。公共施設等総合管理計画では、施設の経年劣化が進む一方、行政サービスの提供や災害時の防災拠点の視点から、「近隣施設との集約化・複合化等を検討する」としていた。

 こうした整備方針を踏まえ、両施設の機能を有する複合施設として再整備する。新施設は、地域の社会教育や生涯学習の拠点として、建物のバリアフリー化や多目的ホールを備えるなどの施設機能の充実を図るとともに、体育館を併設することで各施設間の利用者との交流を促進し、地域の賑わいや活気の更なる創出を図る。

 現時点の計画では、敷地北側に位置する既存の公民館を解体し、隣接する駐車場の一部も活用して、新たに複合施設を建設。建物北側に公民館機能、同南側に体育館機能を設け、公民館と体育館をつなぐ箇所には、エントランスやロビー、トイレ等の供用施設を配置する。新施設の完成後、既存の体育館を解体し、駐車場として整備する。

 施設の規模や構造に関しては、今後、地元住民等の意見を踏まえ、詳細を詰める。総事業費は約11億4000万円で、事業期間は24~27年度。24年度は、建設予定地の地質調査や設計業務を行う。計画によると、25~26年度に建物本体工事を行い、27年度に駐車場の整備や外構工事等を行う予定でいる。