宮崎県交通渋滞対策協議会(松村知樹会長=国土交通省九州地方整備局宮崎河川国道事務所長)は2月6日、宮崎市内で2023年度の第2回会合を開いた。会合では、県内の主要渋滞箇所に於ける対策の取組状況などを確認。主要渋滞箇所である都城市の市場入口交差点で、24年度に左折路や右折車線を設置することなどを確認した。
渋滞対策の取組状況に関しては、トラック事業者の要望を踏まえ、市場入口交差点で24年度に左折路や右折車線を設置し、直進車両の速度向上や直進阻害の解消を図ることを確認。対策実施中の菖蒲池交差点(高鍋町)では、バス事業者の要望を踏まえて路肩拡幅を行い、右折待ち車両による直進阻害を減少させているとした。
また、対策立案段階の延岡港入口(仮)交差点(延岡市)に関しては、右折レーンの滞留長不足により直進車線まで滞留が発生し、直進車両の阻害による渋滞が発生していることから、停止線の前出しや右折レーンの延伸に合わせたカラー舗装、経路案内の明確化のための案内標識の表示変更を計画していることを説明した。
現時点で対策実施中の主要渋滞箇所に関しては、北原交差点(都城市)で交差点改良に向けた用地補償を行ったこと、昭和町交差点(宮崎市)で右折レーンの延伸のための用地測量や物件調査を行ったこと、蓑原交差点及び久保原入口(仮)交差点(都城市)で一部区間の改良や舗装工事を実施したことなどを説明した。
一方で、主要渋滞箇所に指定されている高岡町宮水流西側(仮)交差点と高鍋高校入口交差点の2箇所に関しては、現地調査で渋滞が発生していないことが確認されたため、解除フローに基づき、来年度の会合で解除の可否を検討するとした。
会合ではこのほか、延岡管内の国道10号を対象に、道路交通現況を踏まえた課題箇所を抽出。課題を踏まえ、北川IC以北と延岡北部地区、門川地区で「防災対策の内容を別途検討する」、延岡中部地区で「モニタリングを継続し、ピンポイント対策を検討する」、延岡南部地区で「詳細な利用状況の分析を進める」といった考え方を示した。