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落札額は工事・業務ともに増 宮崎県の入札・契約状況

 宮崎県は2月1日、公共三部における2023年度第3四半期まで(4月~12月)の入札・契約結果を公表した。平均落札率は、建設工事が93.8%、業務委託が87.1%。前年同期と比べて、建設工事は0.6ポイント上昇し、業務委託は0.1ポイント下降した。落札価格の合計は、建設工事が508.9億円、業務委託が67.7億円で、建設工事は同107.4億円の増額、業務委託は同1.0億円の増額となった。

*建設工事

 一般競争で1064件、指名競争で46件の合計1110件を契約。予定価格の合計(以下、予定価格)541.7億円に対し、落札価格の合計(以下、落札価格)は508.9億円で、落札率は93.8%だった。落札率は前年同期比で0.6ポイント上昇し、落札価格は前年同期(401.5億円)を大きく上回った。

 落札率を入札方式別にみると、一般競争は93.8%、指名競争は93.2%で、前年同期と比べて、一般競争は0.6ポイント上昇し、指名競争は増減なしだった。総合評価落札方式は、一般競争の4割弱にあたる393件に適用。落札率は93.8%で、前年同期と比べて0.4ポイント上昇した。

 契約状況を部局別にみると、県土整備部が921件の契約で落札価格は419.7億円(落札率93.5%)となり、契約件数・落札価格のいずれも公共三部の大半を占めた。農政水産部は132件の契約で落札価格は50.9億円(同95.1%)、環境森林部は57件の契約で落札価格は38.3億円(同96.5%)だった。

 工種別で契約件数が最も多かったのは土木一式の520件で、落札価格は297.9億円(落札率94.8%)。舗装が176件で落札価格33.6億円(93.4%)、とび・土工が170件で落札価格66.7億円(92.4%)と続いた。建築一式は42件を契約し、落札価格は36.2億円(93.3%)だった。

 予定価格帯別の契約件数は、1千万円~2千万円が最多の234件。2千万円~3千万円が167件、250万円~1千万円が156件、1億円以上が122件、3千万円~4千万円が108件、6千万円~7千万円が85件、4千万円~5千万円が78件、5千万円~6千万円が62件、8千万円~9千万円が36件、7千万円~8千万円が32件、9千万円~1億円が30件となった。

*業務委託

 一般競争で405件、指名競争で583件の合計988件を契約。予定価格78.0億円に対して落札価格は67.7億円で、落札率は87.1%だった。落札率は前年同期比で0.1ポイント下降し、落札価格は前年同期(66.7億円)と比べて1億円増えた。

 落札率を入札方式別にみると、一般競争は82.9%、指名競争は90.0%。前年同期と比べて、一般競争は0.4ポイント上昇し、指名競争は0.8ポイント下降した。総合評価落札方式は3件で試行し、落札率は80.1%だった。

 契約状況を部局別にみると、県土整備部が790件の契約で落札価格は53.9億円(落札率86.6%)、農政水産部が126件の契約で落札価格は9.4億円(87.2%)、環境森林部が72件の契約で落札価格は4.3億円(92.7%)だった。

 業種別で契約件数が最も多かったのは建設コンサルの396件で、落札価格は37.3億円(落札率90.6%)。測量が249件で落札価格11.6億円(84.0%)、補償コンサルが152件で落札価格6.6億円(82.3%)、地質調査が114件で落札価格8.1億円(89.2%)、建築設計が77件で落札価格4.1億円(85.3%)だった。

予定価格帯別の契約件数は、100万円~500万円が429件、500万円以上が558件だった。

第3四半期までの入札・契約状況