▲写真はイベントの模様
宮崎市の株式会社橘緑地建設(植木りか代表取締役)は、2月25日に宮崎市の大淀川河川敷周辺でペットと防災、造園、建設業を組み合わせたイベントを開催した。会場内には、協力企業や団体が、物販及び飲食ブースなどを出展。来場したペット連れの家族や親子が互いに交流しながら、ペットの撮影会などを楽しんだ。
イベントは、宮崎市役所に隣接する橘公園をはじめ、市内公園等の公民連携事業の一環として開催したもの。同事業では、宮崎市公園緑地課が管理する全ての都市公園を対象に、公園に活力や賑わいを創出できる幅広いアイデアを民間企業や団体から募り、希望者はトライアル(実証実験)として実際に公園を活用できる。
各地で甚大な自然災害が頻発する中で、災害発生時に飼い主が飼育しているペットを同行して避難する「同行避難」や、避難所内でペットと飼い主が一緒に過ごす「同伴避難」が注目を集めている。自身もペットを飼っている植木社長は、こうした取り組みや備えへの参考にしてもらおうと、イベントを企画・開催した。
イベントでは、動物愛護センターやしつけ教室のインストラクターを講師に招き、ペットと防災に関する講話を実施。ペットとともに安全に避難し、避難先でも周囲に迷惑をかけず、安心して過ごすためには、日頃からの心構えと備えが大切と指摘し、日頃からケージに入る練習をしておくことや、その際のポイントを解説した。
他方、全力疾走するペットの四肢全てが地面から離れ、あたかも空を飛んでいるように見える瞬間を捉える撮影会は、事前予約の段階で全ての応募枠が埋まるなど、盛況を博した。また、我が家のペット自慢写真展や、植木屋さんが造るペットのフォトスポットコーナー、ペットの洋服やおやつ、雑貨等の物品販売ブースも設けた。
このほか、コマツ宮崎グループが協力した建設機械の試乗コーナーでは、子ども達が電動モーターを登載したマイクロショベルの操縦を体験。防災士と一緒に親子でかまどを造り、そのかまどで豚汁を調理して、来場者に振る舞うイベントも行われた。
宮崎市公園緑地課の担当者は、公民連携事業による市有地等を活用した各種イベントや店舗の常設等を通じて、発案側の民間事業者にも利益をあげてもらい、その一部を公園管理費として還元してもらうなど、互いにWin-Winの関係で事業を展開し、これが地域の活性化や市民の交流促進に繋がることに期待を込めた。
植木社長は、ペットを通じた飼い主同士の新たな交流ネットワークの構築にも期待しつつ、「家族とペットが一緒に過ごすことができる場所として、来場していただいた方々にも凄く喜んでいただいた」として、「今後も公園の魅力を再発見し、賑わいの創出に繋がる取り組みに協力していきたい」と意気込みを語った。