▲写真は体験学習の模様
小林地区建設業協会(河野与一会長)と同青年部(弓場大樹部長)は12月5日、県立小林秀峰高等学校で出前講座と体験学習を開催した。農業科1年生34人を対象に、建設業が果たす役割や仕事の魅力・やりがいを伝える出前講座を行ったほか、レンガのアーチ橋づくりやドローン操縦、3Dスキャンなどの体験学習で土木を体感した。
宮崎県建設業協会では、建設産業の健全な発展や担い手の確保・育成、業界のイメージアップを図ることなどを目的に、若年者の入職促進や人材育成に係る各種事業を展開。県内高校等の学生を対象とした出前講座や現場見学会のほか、各地区協会を実施主体とするインターンシップなどに積極的に取り組んでいる。
主催者挨拶で同協会事業委員会の緒方英機委員長は、人々の快適な暮らしを支える建設業の役割や業界に於ける女性活躍の促進などに言及。「男女を問わず、建設業に興味を持ってもらい、私達と一緒に未来を築いてくれることを期待したい」と呼び掛けた。
出前講座では、講師を務めた株式会社高山建設の高山智行常務取締役が、日常生活に不可欠な道路・橋梁・河川などのインフラ整備を土木が担っていることを説明。配水路や散水施設の整備といった畑地かんがい事業が農業と密接に関係していることも合わせて紹介し、建設業の果たす役割の大きさに、生徒達は驚いた様子を見せた。
グラウンドで行われた体験学習では、レンガや砂を使ったアーチ橋を渡った生徒から大きな歓声があがったほか、ドローン操縦や3Dスキャンによる測量体験を通じて、楽しみながら土木を学んだ。参加した生徒は、「ドローン操縦が難しかった。建設業に対するイメージが変わり、楽しみながら学ぶことができた」と話した。
農業科の立野秀行主幹教諭は、小林地区建設業協会と青年部員に感謝の言葉を述べるとともに、「農業と土木の関係性について少しでも伝わってくれたらと思う。今日の経験が刺激となり、今後の職業選択の一助になれば」と話した。