▲写真は見学会の模様
一般社団法人宮崎県電業協会(牛島宏会長)は12月4日、県立日向工業高等学校の生徒を対象とした現場見学会を開催した。電気科1年生の35人が、日向市のお倉が浜総合公園や延岡市の新宮崎県体育館を見学し、電気設備の機能や仕組みを学んだ。
現場見学会は、建築物等の電気設備機器を学ぶとともに、電気工事業に対する理解と興味を深め、将来の職業選択の際の参考にしてもらおうと開催しているもの。日向支部の和田均支部長は、見学会で学んだことを勉強に役立ててもらい、将来は社会インフラの担い手として、地元で活躍してもらいたいと期待を込めた。
お倉が浜総合公園で進む野球場改修工事の現場では、日向市総務部資産経営課の黒田雅喜主任技師が施設の概要を、電気設備工事の主任技術者を務める有限会社和田電工社の和田精二氏が、工事概要や進捗状況を説明。生徒達は2班に分かれて、担当者から説明を受けながら、本部棟やスコアボードの電気設備を見学した。
新宮崎県体育館では、宮崎県県土整備部営繕課設備室設備計画担当主幹の山下一男氏が、国民スポーツ大会等の開催に向けて整備を行っていることを説明。昨年に完成したサブアリーナの電気設備工事に携わった三桜電気工業株式会社の長倉正和氏が、受変電設備や非常用発電機設備、照明設備、防災設備等について説明し、これらを見学した。
見学会ではこのほか、施工中のメインアリーナも見学し、生徒達は担当者の説明をメモに取りながら、今後の勉強に活かそうと、真剣なまなざしで話しを聞いていた。参加した生徒は、「電気の仕組みを学ぶことができた」「やりがいのある仕事だと思った」「今後の職業選択に活かしたい」などと感想を話した。