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学生に電工業界の魅力などPR 専門校で学生交流会

      

▲写真は挨拶する伊東理事長、学生交流会の模様

 宮崎県電気工事業工業組合は12月4日、西都市の県立産業技術専門校で学生交流会を開催した。電気設備科の1年生約20人を対象に、電動工具に関する講話や実演を行ったほか、グループディスカッションを通じて、青年部協議会の部員が現場で行う一連の作業を説明。給与や休暇、仕事内容等に関する学生の質問に丁寧に応じた。

 学生交流会は、就職を控える学生の不安や悩みについて意見を交わし、安心して電気工事業に入職してもらおうと、青年部協議会が主体となって各地で開催しているもの。若い世代の意見に耳を傾け、今後の業界側の受入体制を充実させるとともに、「魅力ある事業所・魅力ある組合・魅力ある電気工事業界」をPRする狙いもある。

 主催者挨拶で西都電気工事業協同組合の伊東昌寿理事長は、来年に就職を控える学生に、困りごとなどを相談してもらうよう呼び掛け、「私達も皆さんの意見や考えを参考に、一生懸命働ける魅力ある業界、企業を目指していく」と述べた。青年部協議会の長友会長は、開催趣旨を説明し、「交流会が将来の糧になれば」と期待を込めた。

 電動工具に関する講話では、パナソニック株式会社エレクトリックワークス社の田島英樹氏が、人手不足や残業規制を背景とした省力化・省人化への対応として、ドリルドライバーをベースに、各種アタッチメントの装着を可能にした工具を紹介し、現場移動の手間などを削減できることを説明し、学生が電動工具を使った作業を体験した。

 4つの班に分かれて行ったグループディスカッションでは、青年部員が屋外での電線管工事や建物内部の照明設備工事などの写真を示しながら、一連の作業内容を説明。地中に埋設する際には、掘削や埋め戻し、コンクリート打設といった土木の知識・技術が必要であること、資材や作業内容を写真等で管理する必要があることを説いた。

 フリートークでは、給与や休暇、具体的な仕事の内容に関する学生の質問に青年部員が丁寧に応じた。青年部員は、自身の経験を交えながら、大手と中小の違いは「仕事の幅(規模)」であり、作業内容に大きな違いはないこと、「資格は一生もの」であること、自分が携わった仕事が「形」として現れることが魅力であることを紹介した。

 意見発表では、各班を代表して登壇した学生が「電気工事の中にも多くの工種があり、これまで漠然としていた仕事内容について詳しく知ることができた」「様々な現場で行う作業の一つひとつが大切だと学んだ」「忍耐力や努力も必要」「今回の学生交流会を機会に、自分の就きたい仕事を考えていきたい」と感想を述べた。