▲写真は松浦組の松浦社長、緒方塗装の緒方社長、表彰式の模様
宮崎県は、健康経営に積極的な企業や事業所を表彰する2024年度「健康長寿推進企業等知事表彰」の受賞企業。団体を決定し、12月25日に開いた健康長寿社会づくり推進会議で表彰式した。最優秀賞を受賞した松浦組株式会社(松浦秀次代表取締役)のほか、優秀賞や奨励賞の受賞企業等に対して、河野俊嗣知事が表彰状を贈った。
健康長寿推進企業等知事表彰は、従業員やその家族の健康づくりに対して、模範的な取り組みを継続して行っている健康経営に積極的な企業や事業所を表彰するもの。健診(検診)受診率向上のための取り組みや食生活・運動習慣改善のための取り組み、ワーク・ライフ・バランスに配慮した取り組みを表彰基準としている。
今年度の知事表彰は、最優秀健康長寿推進賞を松浦組、優秀健康長寿推進賞を株式会社緒方塗装(緒方克則代表取締役)と株式会社平成産業(木田正隆代表取締役社長)の2者、奨励賞を三桜電設株式会社(大野篤則代表取締役)と特定非営利活動法人カラザ(上畠秀一理事長)の2者がそれぞれ受賞した。
挨拶で河野知事は、当該制度の周知等に伴い、健康づくりに取り組む企業が広がりつつあると指摘。24年3月に改訂した「第3次健康みやざき行動計画21」に基づき、様々な年代やライフステージ、健康リスクごとに異なる課題の解消に向けた取り組みを進め、健康長寿日本一を目指す考えを示した。
最優秀賞を受賞した松浦組は、定期健診等に特別休暇等制度を設け、がん健診については、従業員が希望する健診費用の半額を補助。精密検査等が必要な従業員に個別勧奨を行うとともに、病気休暇制度を設定し、病気の治療と仕事の両立支援を行っている。また、3カ月に一回、上司と従業員が面談し、従業員の健康状態の把握に努めている。
食生活に関する取り組みでは、希望者に朝食用おにぎりを提供するとともに、社内に低カロリー・低糖質の自動販売機を設置。運動に関する取り組みとして、社員とその家族は、同社が展開するフィットネスジムを無料で利用できるようにしている。このほか、メンタルヘルス対策として、ストレスチェック等を実施している。
事例発表で松浦社長は、「全ての従業員が健康で楽しく過ごせる環境づくり」をテーマに、自社の取り組みを紹介。「安全と健康を守ることは全てに優先する」をモットーに、これまで以上に従業員の身体と心の健康に繋がる環境づくりに取り組む考えを示した。
会議では、第3次健康みやざき行動計画21の概要や県内に於ける健康寿命の状況、健康長寿日本一を目指すにあたっての方向性と全体目標などを確認した。