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高校生が電気設備など見学 電業協会が現場見学会

           

▲写真は見学会の模様

 一般社団法人宮崎県電業協会(牛島宏会長)は12月18日、県立日南振徳高等学校の生徒を対象とした現場見学会を開催した。電気科1年生の27人が、串間市の風力発電所や串間総合運動公園内のキュービクル設備・LED照明灯などを見学し、電気設備の機能や仕組みを学んだ。

 現場見学会は、建築物等の電気設備機器を学ぶとともに、電気工事業に対する理解と興味を深め、将来の職業選択の際の参考にしてもらおうと開催しているもの。串間支部の大鶴一憲支部長は、見学会で学んだことを勉強に役立ててもらい、将来は電工業界の中心をとなって活躍してもらいたい、と期待を込めた。

 串間市都井の風力発電所では、串間ウインドヒル株式会社の宮嵜副所長が施設の概要を説明。発電の原理や設備について説明を受け、地球にやさしい再生可能エネルギーとして、各地で風力発電の導入が進められていることや、多量のCО2排出抑制効果が期待できること、都井地区に風力発電が設置された経緯などを学んだ。

 総合運動公園では、キュービクル式高圧受変電設備やLED照明灯などを見学。大鶴支部長は、多くの電気を必要とする事業所や施設では、高圧受電契約に基づき、自社で電力を管理できるよう、キュービクル設備で調整が行われていると説明。水銀灯からLED照明灯へ改修を行った際の工事概要や移管の経緯を紹介した。

 当日はこのほか、くしま木質バイオマス株式会社が運営する大生黒潮発電所も見学し、担当者から木質バイオマス発電について説明を受けた。参加した生徒は、「発電や電気の仕組みを学ぶことができた」「想像していたよりもずっと魅力のある仕事だと思った」「今後の職業選択に活かしたい」などと感想を話した。