宮崎県は12月12日、一般競争(WTO)で「国道447号真幸工区真幸トンネル工事(2工区)」の入札を執行し、前田・坂下・工藤特定建設工事共同企業体が64億6076万7760円で落札した。真幸バイパスに整備するトンネルのうち、1工区終了地点から県境までの本体工(延長992m)などを施工する。
国道447号は、えびの市を起点に、鹿児島県伊佐市を経由して出水市に至る幹線道路。九州縦貫自動車道えびのICと南九州西回り自動車道出水ICを東西に最短距離で結び、九州新幹線へのアクセス道路であるなど、広域交通ネットワークの一部を形成することで、南九州圏域の経済発展支援や防災機能の強化を図る。
全体の整備延長は約5㎞で、鹿児島県側を青木バイパス、宮崎県側を真幸バイパスとして整備する。真幸バイパスの整備区間は、真幸駅前から県境までの3・2㎞で、整備が完了した約1㎞を供用済。主要構造物である橋梁4橋も既に完成しており、現在は県境区間に位置するトンネル本体工事(1工区)の施工が進む。
清水・大和開発・五幸特定JVが施工するトンネル工事1工区は、坑門工1基と本体工850mを施工するもの。インフレスライド条項の適用や安定対策等の追加変更に伴う請負代金額及び工期の変更を県議会が承認した。変更後の契約金額(税込)は65億2230万3798円、工期は25年10月31日まで。
これに続く2工区では、1工区終了地点から県境までの延長992mのトンネル本体工と道路土工1式を施工する。工期は、28年10月31日まで。予定価格は70億2255万2000円、調査基準価格は64億6075万8630円、失格基準価格は61億0962万0240円だった。金額はいずれも税抜。