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宮大生が施工中の現場を見学 土木の魅力体験ツアー

      

▲写真はツアーの模様

 宮崎県と公益財団法人宮崎県建設技術推進機構は12月13日、宮崎大学の学生を対象とした「土木の魅力体験ツアー」を開催した。工学部工学科土木環境工学プログラムの2~3年生約120人が、県内で施工中の橋梁や競技場の工事現場を訪ね、インフラ整備の重要性や建設産業の役割などを学び、建設業に対する理解と見識を深めた。

 土木の魅力体験ツアーは、地域に欠かすことのできない建設産業の魅力を伝えるため、担い手の卵である大学生を対象として開催しているもの。県道高城山田線の(仮称)王子橋上部工と総合運動公園の自転車競技場工事を巡るAコース、東九州道の清武川橋上部工と国道447号真幸トンネル工事を巡るBコースの2コースで行われた。

 日橋・清本JVが施工する「県道高城山田線王子橋工区(仮称)王子橋上部工工事」では、宮崎県都城土木事務所の担当者が、工事概要や架設計画を説明したほか、完成までの工程を写真で解説した。清本鉄工株式会社の佐藤淳也担当技術者は、「送り出し工法」の作動ステップを紹介し、学生達が高架下から工法の仕組みなどを見学した。

 一方、国民スポーツ大会の開催に向けて整備が進む「総合運動公園自転車競技場」の工事現場では、宮崎県宮崎土木事務所の担当者が、工事概要や現在施工中の擁壁・排水工事等について説明。走路舗装工事に於いて、直線部や曲円部の勾配を連続的に繋ぐ緩和曲線の構築に際して、高度な施工技術が採用されていることなどを紹介した。

 ツアーに参加した2年生の中村陸門さんは、「施工中の現場を見学できたのは貴重な経験。将来は、大きな仕事に携われる人材になりたい」と話した。土木環境工学プログラムの李春鶴准教授は、「発注者と受注者、公務員と民間企業など、それぞれの目線で仕事の内容を知り、インターンシップや就職活動に活かしてもらいたい」と話した。