宮崎市は、平置きの公用車駐車場として利用している松橋駐車場に立体駐車場を建設し、公用車と職員の駐輪場・バイク置き場を整備すると発表した。公用車の管理の一元化を図り、一般車と公用車を分離することで敷地の渋滞を緩和する。現在の庁舎東側駐車場の規模を縮小し、民間施設導入等の可能性を拡大する狙いもある。
新庁舎建設計画の中で立体駐車場の配置が予定されていることを踏まえ、市は今年9月~10月に松橋駐車場の有効活用に係るサウンディング型市場調査を実施。公用車駐車場として利用している松橋駐車場の敷地を有効活用するため、公用車用の立体駐車場建設や管理運営に民間活力を導入するなど実現可能な意見・提案を求めた。
サウンディングでは、「民間施設や月極・時間貸駐車場の併用は需要と立地条件から困難」「大臣認定の立体駐車場とし、建設・維持管理コストを抑制できる」「ゲート式の無人管理で管理コストの削減できる」などの意見が寄せられたという。こうした意見等を参考に、敷地内に公用車の立体駐車場を整備する方針を固めた。
今後は、工事期間中の駐車場不足解消のため、一時的な公用車置き場に活用する河川敷駐車場の増設を先行実施する。立体駐車場の建設に関しては、25年5月頃までに設計を完了させ、予算化と事業者選定を経て、26年3月から工事に着手する見通し。新庁舎建設が始まる27年までに建設工事を完了させる。
松橋駐車場の所在地は宮崎市松橋1丁目6で、敷地面積は約2800㎡。土地利用上の制約は商業地域(建ぺい率80%・容積率400%)で、航空法による制限がある。所有者は宮崎市。敷地は松橋通りに面している。