日之影町は、2025~34年度を計画期間とする「第6次長期総合計画」と、人口減少克服・地方創生を目的とした「デジタル田園都市国家構想総合戦略」を一体的に策定し、次世代に町を繋ぐためのまちづくりに向けた取り組みを推進する。町内居住者等を対象に、12月24日まで計画案に対する意見を受け付ける。
町の最上位計画である長期総合計画は、「町の行財政運営の指針」「町民と行政がともにつくるまちづくりのための行動指針」と位置付けるとともに、計画的なまちづくりの達成状況を測る「進行管理の尺度」としても活用する。
素案では、少子高齢化・人口減少社会の進行、安全・安心に対する意識の高まり、地域コミュニティのあり方の変化といった時代の潮流のほか、町の特性や町民の意識・期待を踏まえ、町が目指す将来像を「未来への新たな光を灯すまち」と設定。4つの重点目標と6つの基本目標を定め、これを実現するための基本施策を整理した。
基本目標のうち「安全・安心に暮らせるまち」に関しては、整備の遅れている町道の優先的な改善や国県道の改良及び維持補修、高速道路の整備促進に取り組むとともに、居住性の向上や長寿命化につながる既存町営住宅の改善と耐用年数を経過した老朽化住宅の建て替え、水道施設の計画的な維持管理・更新などを推進する。
同じく「産業がつなぐ活気のあるまち」に関しては、農林業生産基盤の整備や後継者の育成支援、空き店舗の有効活用による個性的で魅力ある商店街の形成、地域の商工事業者を対象とした施設の省エネルギー化や省エネ設備の導入支援、SNSやウェブサイトを通じた体験プログラムの発信と伝統産業の認知度向上などを目指す。
このほか、豊かな森林・水資源の保全や自然・資源を活かした景観づくり、再生可能エネルギーの導入、学校施設長寿命化計画 を踏まえた計画的な学校施設の整備、老朽化や利用ニーズに即した社会体育施設の計画的な整備、地域コミュニティの推進、行政サービスのデジタル化とデジタル基盤の強化などに取り組むとした。
計画案は、ホームページや地域振興課、町立図書館で公開し、町内居住者や在勤者、町内に事務所等を有する個人または法人等を対象に、パブリックコメントを実施する。意見書は、持参や郵送、FAX、メール、専用フォームで受け付ける。