▲写真は挨拶する木村支部長、研修会の模様
宮崎県土木施工管理技士会延岡支部と延岡地区建設業協会(木村健一支部長及び会長)は10月29日、延岡建設会館で2024年度の「技術研修会」を開催した。管内の技術者ら約70人が参加し、道路行政や建設現場での留意事項等を熱心に学んだ。
研修会に先立ち、2024年度優良工事技術者表彰が行われ、▽森振一郎氏(坂本組)▽濱松正宏氏(山崎産業)▽工藤康純氏(上田工業)▽山田晃也氏(日新興業)▽田邉邦暁氏(田邉建設工業)―に木村支部長から賞状が贈られた。
挨拶で木村支部長は、先日の大雨で生じた甚大な被害に対して、昼夜を問わず災害対応にあたった会員に感謝の意を示し、「早期の災害復旧や市民の安全・安心を守ることも私達の大切な役割。想定外の災害に備えていかなければならない」と述べた。
一方で、担い手の確保が喫緊の課題であり、工事受注に際しても人手不足の影響が生じていると指摘。会として、建設業の魅力発信や人材確保に取り組む考えを示すとともに、研修会で学んだことを各社に持ち帰り、技術力の向上や成績アップに役立ててもらうよう呼び掛けた。
研修では、宮崎県延岡土木事務所技術調整課の井上和彦主幹が、「週休2日工事」をテーマに、週休2日工事や週休2日交替制モデル工事の実施要領を解説。工事検査専門員の梶野哲哉氏は、工事検査及び施工上の留意点等について説明した。
道路課の四位和久課長は、「最近の道路行政」及び「労働災害」をテーマに、強靱化5か年加速化対策の実施状況や能登半島地震を踏まえた技術基準の対応のほか、県内の労働災害発生状況や熱中症対策等について説明を行った。
研修会ではこのほか、先進DX技術の紹介や豊松建設及び盛武組による事例発表も行った。