▲写真は出前授業、体験学習の模様
株式会社戸髙コーポレーションと株式会社坂下組は、10月31日に宮崎市立佐土原小学校で出前授業を開講した。同校の5年生約40人を対象に、建設業の仕組みや建設工事を学ぶ座学を行ったほか、レンガと砂で造るアーチ橋や測量機器、ドローンを使用した体験学習を通じて、生徒達は建設業に楽しみながらふれあった。
出前授業は、両社が共同企業体として建設業務にあたっている「宮崎市営住宅新町・追手団地PFI方式建替事業」の地域貢献の取り組みの一環として行ったもの。
室内で行われた座学では、坂下組の桒原丈夫氏が建設業に関する講話を行い、建物が完成するまでの流れを説明。敷地の整地に始まり、基礎杭打ちや鉄筋・コンクリートによる骨組み、高所作業のための足場の仮設、外壁・防水、内装、各種設備、外構、造園といった各分野のプロフェッショナルが作業を行っていることを説明した。
桒原氏は、こうした専門家のとりまとめ役が施工管理技士であり、施工管理技士が工程管理・品質管理・安全管理・原価管理を担っていることを分かり易く紹介。様々な役割の人達が力を合わせて、一つの工事を完成させていることを説明するとともに、建設業だけでなく、全ての仕事が誰かの役に立っていることを説いた。
同じく坂下組の長濵吉昭氏は、小学校の窓から見える新町・追手団地の工事現場を指しながら、新たな団地が北棟と南棟の2棟で構成していること、一般的な家族だけでなく、独身者や高齢者にも対応した様々な間取りを設けていること、来年2月に工事が完了予定であることを説明し、「完成を楽しみにしていて」と呼び掛けた。
グラウンドで行われた体験学習では、レンガと砂、水を使ったアーチ橋造りと、測量機器を使った宝探しゲームに挑戦。完成したアーチ橋に乗っても壊れないことや、測量機器とタブレットで地中に隠されたお宝を発見した生徒から、それぞれ大きな歓声が上がった。このほか、ドローンが建設現場で果たす役割を説明し、記念撮影を行った。
戸髙コーポレーションの西川博之代表取締役社長は、「学校のすぐそばで工事を行っているが、工事の内容までを知る機会は少ない。出前授業を通じて、子ども達が工事現場を見る目も多少は変わってくると思う。これを機会に、建設業に対して興味や関心を持ってもらえれば」と期待を込めた。