公募型プロポーザル方式で「養護老人ホーム慈敬園ZEB改修事業」の事業者選定手続きを進めていた小林市は、優先交渉権者に大和リースを選定した。既存施設の設備更新に際し、ESCO事業を活用してZEB化に取り組み、消費エネルギーや二酸化炭素排出量の削減、レジリエンス性能の向上、エネルギー消費の最適化・低減を図る。
施設経費の削減やファシリティマネジメントの観点から、慈敬園の老朽化した設備等の更新にESCO事業を導入し、環境負荷の低減及び光熱費等の効果的な削減を図る。民間事業者からZEBをはじめとする設備設計・工事に関する専門的な知見をもとにした設計・工事案と、運転管理指針及び維持管理までを含めた一括提案を募集する。
更新が必要な施設は、空調関連設備が①ガスヒートポンプエアコン(室外機4機・室内機(1方向)61機・室内機(4方向)2機)②ガスバルク貯槽及び供給ユニット2機③空冷ヒートポンプパッケージエアコン(室外機11台・室内機29台)、給湯関連設備が①給湯ボイラー1組②電気温水器4台③居室用小型電気温水器52組、照明設備が157箇所、太陽光発電設備(50㌔㍗)。
契約方式はシェアード・セイビングス契約。契約期間は2026年4月1日から41年3月31日までの15年間を上限とする。提案時におけるESCOサービス料の限度額(総額)は1097万8000円、工事費の限度額は2億7051万8000円としていた。金額はいずれも税込。
プロポーザルの実施要領によると、12月に契約に向けた協議を行い、25年3月下旬に仮契約、同年9月に本契約を締結する予定でいる。